2020年に発売予定の次世代小型ゲーミングUMPC「GPD WIN Max」の製品イメージが公開されました。最終的な製品イメージが公開されたことからもわかるように、クラウドファンディングの準備は着々と進められています。
しかし、春節や新型コロナウィルスの影響により、中国現地での開発・生産に遅れが見られています。そういった中で営業を再開した GPD社ですが、既存製品や新製品である GPD WIN Max の開発・生産にも大きな影響を及ぼしているようです。
先にリーク情報として公開された GPD WIN Max の試作機(プロトタイプ)よりも製品版に近いイメージ、現地工場の実態、クラウドファンディング情報などを含めて発信していきます。
GPD WIN Max の製品イメージを公開しました
2020年に発売予定の新製品「GPD WIN Max」の製品イメージが公開されました。
先に公開されていた試作機(プロトタイプ)と比べてみると、大きな変更点が確認できる製品イメージに仕上げられています。
現在までのリーク情報として、GPD WIN Max に搭載される CPU は AMD Ryzen シリーズ からインテルの第10世代 CPU i7-1065G7 または i5-1035G7 が搭載されること、新たに実装されるインターフェイスについてを発信してきました。
クラウドファンディングの準備は着々と進められているが・・・
今回、GPD WIN Max の製品イメージが公開されたことからもわかるように、クラウドファンディングの準備は着々と進められています。
しかし、要である中国現地工場の生産に大幅な遅れが出ているようなので、新製品である GPD WIN Max の開発・生産・発売についても遅れることが予想されています。
公開された製品イメージから新たにわかったこと、気になる中国現地工場の実態、クラウドファンディング開始時期について情報発信していきます。
細部までわかる GPD WIN Max の製品イメージ
GPD WIN Max の最終的な製品イメージが公開されました。
先に公開された試作機(プロトタイプ)の画像では判別しづらかったキーボードレイアウト、ボタン配置、本体裏面、側面などが、はっきりとわかるイメージです。
公開されたばかりの製品イメージからわかった情報を、しっかりとお伝えしていきます。
キーボードレイアウトが大きく変更された
一番に注目すべきポイントは、キーボードレイアウトが大きく変更されたことです。
試作機(プロトタイプ)では、GPD P2 Max によく似た5列キーボードが搭載されていましたが、製品版では独特な6列キーボードが搭載されるようです。
キーボードレイアウト、ボタン配置については賛否両論がありますが、開発途中で大きく変更となる可能性もあるので、あくまでも参考として静観しておいたほうが良さそうです。
ジョイスティックの位置に注目が集まる
海外ユーザーからは左右に搭載されているジョイスティックの位置が注目されています。
左は外側に配置されていますが、右は内側に配置されています。
この独特な配置は、冷却ファンなどの放熱対策を優先した結果と考えられていますが、過去に発売された GPD WINシリーズと比べてみても統一されたデザインはないので、使い勝手が悪そうといった意見も見られます。
充実したインターフェイスは想定どおり
試作機(プロトタイプ)で公開されたインターフェイスは想定どおりです。
GPD WIN Max を開くと6列キーボードにゲームコントローラ、中央にはタッチパッドが確認できます。背面には、HDMI、USB Type-A × 2、Thunderbolot 3、USB Type-C を配置しています。
左サイドには、ゲームコントローラとマウス操作を切り替えるボタン、右サイドには microSD カードスロットに加え、GPD WIN シリーズ初となる有線 LAN ポートを用意しています。
現在までの試作機(プロトタイプ)画像及び製品イメージでは位置が確認できていませんが、イヤホンジャックは前面(右寄り)に配置されています。
放熱対策を意識したシェルデザイン
GPD WIN Max の冷却ファンは、もともと TDP 25W 向けに設計・開発されています。
インテルの第10世代 CPU i7-1065G7 または i5-1035G7 が搭載されたとしても十分対応できる冷却能力を備えています。
公開された製品イメージを見てもわかるように、吸気口となるスリット穴が底面の半分近くを占めていて、放熱対策をかなり意識した製品であることがわかります。
操作ボタン・インターフェイス配置が公開
画像ではなかなか判別しづらかった GPD WIN Max の操作ボタン・インターフェイスの配置画像が GPD社より公開されました。
十字キー、ABXYボタン、L / R ボタン、L2 / R2 ボタン、タッチパッドは確認できたけど、「イヤホンジャック、L3 / R3 ボタンはないの?」と疑問に思われていたユーザーに朗報です。
イヤホンジャックは本体前面(右寄り)に配置され、左右のアナログスティックの押し込みボタンとして L3 / R3 ボタンが配置されています。
そうなってくると、ゲーミング操作の快適性に直結するアナログスティックの感度、押し心地といった完成度が気になるところです。
インターフェイスについては、ほぼほぼリーク情報どおりです。
新たに BIOS reset が追加されていますが、BIOS の設定・変更、アップデートなどによる不具合に対応した BIOS クリア(CMOS クリア)機能です。
過去に発売された GPD WINシリーズでは、少なからず BIOS の不具合・問題が報告されています。そういった問題に対応すべく搭載された機能といえるでしょう。
GPD WIN Max の初回出荷・発売時期は遅れる
GPD社からは正式に発表していませんが、GPD WIN Max のクラウドファンディング開始時期 2020年5月を予定しています。ただし、下記の理由により開始時期は遅れる可能性が高いです。
春節や新型コロナウィルスの影響から、最近になって営業を再開した GPD社ですが、今でも既存製品の工場生産・出荷はストップしたままです。
3月上旬を目標に正常化を急いでいるようですが、この問題は GPD社だけで解決できるものではありません。関連する部品工場も軒並みストップしている現状を考えると想像以上に時間がかかるかもしれません。
そう考えると、当初の予定どおりに GPD WIN Max のクラウドファンディングを開始できたとしても、初回出荷・発売時期は大幅に遅れることが予想されます。
GPD WIN Max のこれまでの情報について
GPD WIN Max のこれまでのリーク情報・スペックについてはこちらをご覧ください。
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