ビットが欠けて仕事に支障が出ると不満の聞き手に回るだけならいいですが
あたかも責任を取らないといけないように言い寄られることも少なくありません。
その際に
「もっと折れないくらい硬いビットはないのか!」
と言われることがありますが、これっておかしいですよね?
欠けるのは硬いから欠けるので欠けないようにするには
インパクトの打撃を弱くするかビットの靭性を高めるしかないでしょう。
靭性を言葉も曖昧に解釈されがちですが
靭性と言うのは言葉を替えると粘り強さになります。
お客様からクレームを受け続けてもキレずに対応できると靭性が強いとも言えますが
今回はビットの話なので靭性の高いビットは硬いビットではなく
品質が良く捻じっても戻るくらいの柔軟性が必要です。
例えばベッセルには”折れにくい”と言われる
ダイハード鋼を使用したビットがあります。
両頭ビット(ダイハード鋼) No.A14(+2×110DX) | 製品情報 | 株式会社ベッセル|VESSEL こたえる かなえる
でも同じメーカーサイトでは比較データで掲載されていますが
現在主流のトーションビットの半分くらいの折れやすさになっています。
【基礎知識】ビットの選定 | 生産現場のお困りごと「課題解決サイトTOP」
四角ビットはほとんど折れないので細くする必要はありませんが
+ネジはトーション加工したほうが欠けにくいようですが
以前にも言いましたが片差しビットはもっと細長いので
さらに欠けにくいと思われます。
このビットならスリーブを傷めることはないでしょう。