約9割がChatGPTを信用、“AI頼り”でスキル低下が心配【NSSスマートコンサルティング調べ】

約9割がChatGPTを信用する一方で、効率化のメリットと情報漏洩リスクやスキル低下などの課題が浮き彫りに。

NSSスマートコンサルティングは、業務でChatGPTを活用している会社員を対象に、「業務でのChatGPTの活用実態と信用度」に関する調査を実施した。

ChatGPTを活用している業務と頻度

「ChatGPTをどのような業務で活用しているか(複数回答可)」と質問したところ、「文章の作成・要約・校正(49.8%)」が最も多く、「情報検索(48.4%)」「情報処理・データ分析(42.2%)」と続いた。

また、活用頻度を聞いたところ、「週に3~4日程度(31.0%)」が最も多く、「週に1~2日程度(27.4%)」「ほとんど毎日(21.4%)」と続いた。

どのような業務で活用しているか/活用頻度を聞いた

作業スピードは上昇するが、問題も…

「業務でChatGPTを活用して良かったことは(複数回答可)」と質問したところ、「作業スピードが上がった(56.0%)」が最も多く、次いで「アイデアの質が向上した(40.8%)」「新しい視点や発想を得られるようになった(40.0%)」と続いた。

一方で、「業務でChatGPTを活用して問題になっていることや不安」を聞いたところ、「情報の正確性がわからず、結果的に手間が増えた(37.1%)」、「ChatGPTに頼りすぎてしまい、自分やチームのスキルが低下したと感じる(34.6%)」「情報漏洩のリスクを感じるようになった(27.4%)」という結果になった。

業務におけるChatGPT活用のメリットとデメリット(複数回答可)

ChatGPTの出力情報を信用している人は約9割! 信用していない理由は?

ChatGPTの出力情報の信用度を聞いたところ、「とても信用している(16.8%)」「ある程度信用している(69.9%)」と約9割がChatGPTの出力情報を信用していると回答した。

ChatGPTの信用度

ChatGPTの真偽を確認する作業の有無を聞いたところ、8割以上が確認していた。確認作業をしている人に確認方法を聞いたところ、「信頼できる情報源と照合する(41.6%)」「異なる質問方法での再確認(39.1%)」が続いた。

ChatGPTの出力情報の真偽確認の有無/確認方法

AIリテラシー、あなたはどれくらい? 今後のAI活用の課題とは

自身のAIリテラシー(理解力や正しい使い方に関する知識)について、約7割が「非常に高い(13.4%)」「ある程度高い(59.9%)」と回答。「今後、ChatGPTやその他のAIツールを業務で安全に活用していくためにはどのような課題があるか?(複数回答可)」の質問には、「セキュリティやプライバシー保護の強化(48.0%)」「情報の正確性の向上(41.7%)」「出力結果の検証プロセスの確立(37.2%)」が続いた。

自身のAIリテラシ/安全な活用への課題

調査概要

  • 【調査期間】2025年1月6日(月)~2025年1月7日(火)
  • 【調査方法】PRIZMAによるインターネット調査
  • 【調査人数】1,030人
  • 【調査対象】調査回答時に業務でChatGPTを活用している会社員と回答したモニター
  • 【調査元】NSSスマートコンサルティング株式会社
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