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目次・見どころ
特集
終わらなかった戦争 サハリン、日ソ戦争が 戦後の日本に残したこと
戦後80年特別企画・後編
1945年8月15日。終戦記念日として知られるこの日に、終わらなかった戦争があった――。樺太(現ロシア・サハリン)での地上戦、日ソ戦争である。
「沖縄が〝唯一〟の地上戦」と言われるが、北海道のさらに北、日本領「南樺太」でも地上戦があったことは広く知られていない。
8月9日以降、ソ連軍は、日ソ中立条約を一方的に破棄し、侵攻。8月15日を経てもなお、戦闘は終わらなかった。この間、多くの人が亡くなり、沖縄戦同様、死の逃避行や集団自決もあった。長らくサハリンに残留を余儀なくされ、ソ連崩壊後にようやく日本に帰ることができた人もいた。
終わらなかった戦争は戦後の日本に何を残したのか。また、現代においても、様々な困難が立ちはだかる日本とロシアの関係はどうなっていくのか。
未来を切り拓くために過去の悲劇を学ぶとともに、歴史の忘却に抗いたい。
PREPORTAGE
サハリンと向き合う街・稚内 平和を希求する人々の想い
編集部
map
樺太・千島列島の国境変遷の歴史
編集部
Part 1
南樺太、千島列島での戦闘から現代日本が得られる教訓
麻田雅文 成城大学法学部 教授
INTERVIEW
「戦争」は人ではなく国の戦い 南樺太からの引き揚げ体験
重延 浩 テレビマンユニオン 会長
Part 2
異国で生きた日本人 シベリア民間人抑留者の声なき声
石村博子 ノンフィクションライター
Part 3
帰国支援は私の〝責務〟 人生を変えたサハリンとの出会い
斎藤弘美 日本サハリン協会 会長
Column 1
家族が離れていても海を越えつなぐ交流
Column 2
「なぜロシア出身?」次の世代でも交流を
現代編 1 国境 BORDER
国境を越える人々の「匂い」と「記憶」 それぞれの〝命がけの旅路〟
村山祐介 ジャーナリスト
現代編 2 教育 EDUCATION
ドイツが続ける「歴史との対決」と極右政党躍進という試練
熊谷 徹 ジャーナリスト
現代編3 対話 DIALOGUE
「残留孤児」を育てた中国 未来の日中関係に必要な視点
富坂 聰 ジャーナリスト
Part 4
安保戦略のアップグレードで「オホーツク核要塞」に対峙を
小泉 悠 東京大学先端科学技術研究センター 准教授
Part 5
日本に必要な「多元的視点」 ロシアとどう向き合うべきか
加藤 学 国際協力銀行 エネルギー・ソリューション部長
特集
- ■WEDGE_OPINION
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揺らぐ生活保護制度
〝最後の砦〟を守るには
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現場の視点
現場に巣くう不都合な真実 「網」の充実で困窮者を救え編集部
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マクロの視点
生活保護制度に迫る危機 貧困高齢者を救うのは誰か?小塩隆士 一橋大学経済研究所 特任教授
- ■WEDGE_OPINION
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何のための国民保護なのか? 政治家は〝自らの言葉〟で語れ
-
中林啓修 日本大学危機管理学部 准教授
- ■WEDGE_ REPORT
-
情報通信市場の歴史的転換点 NTTが再統合で負う責務
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関口和一 MM総研 代表取締役所長
あなたの街の街路樹が危ない 行政・住民で協働の視点を
田中淳夫 森林ジャーナリスト
連載
- あの熱狂の果てに by 與那覇 潤
-
あの大戦も〝お祭り〟だった 少年たちが噛みしめた教訓
- 胃袋を満たしたひとびと by 湯澤規子
-
蟹江一太郎(実業家)
- MAGA解剖 by 大野和基
-
物議を醸した核兵器反対発言 日本は彼女と強いパイプを
- 偉人の愛した一室 by 羽鳥好之
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出光佐三「三宜楼」(福岡県北九州市)
- MANGAの道は世界に通ず by 保手濱彰人
-
「考え方」の手札を増やして最強のメンタルを手にしよう!
- 日本病にもがく中国 by 富坂 聰
- 高齢化問題でも日本を「鑑」に 老人に活気がある中国
- 【最終回】商いのレッスン by 笹井清範
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難局こそ「原点」に立ち返る
- 時代をひらく新刊ガイド by 稲泉 連
-
稲泉 連 『踊りつかれて』塩田武士
- モノ語り。 by 水代 優
-
引き立て役に徹する 敦賀・奥井海生堂「蔵囲昆布」
- 一冊一会
- 各駅短歌 穂村 弘
- 拝啓オヤジ 相米周二
- 読者から/ウェッジから

2025年8月号
2025年7月20日発売
定価700円(税込)
特集
終わらなかった戦争 サハリン、日ソ戦争が 戦後の日本に残したこと
戦後80年特別企画・後編
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1945年8月15日。終戦記念日として知られるこの日に、終わらなかった戦争があった――。樺太(現ロシア・サハリン)での地上戦、日ソ戦争である。
「沖縄が〝唯一〟の地上戦」と言われるが、北海道のさらに北、日本領「南樺太」でも地上戦があったことは広く知られていない。
8月9日以降、ソ連軍は、日ソ中立条約を一方的に破棄し、侵攻。8月15日を経てもなお、戦闘は終わらなかった。この間、多くの人が亡くなり、沖縄戦同様、死の逃避行や集団自決もあった。長らくサハリンに残留を余儀なくされ、ソ連崩壊後にようやく日本に帰ることができた人もいた。
終わらなかった戦争は戦後の日本に何を残したのか。また、現代においても、様々な困難が立ちはだかる日本とロシアの関係はどうなっていくのか。
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