アイアンハイド(マイクロン伝説)

ページ名:アイアンハイド_マイクロン伝説_

登録日:2023/05/11 (木) 18:35:05
更新日:2024/07/05 Fri 13:24:06NEW!
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メガトロン様…!


自分は、自分はどこまでも、メガトロン様と一緒であります!





アイアンハイドとは、『超ロボット生命体 トランスフォーマー マイクロン伝説』に登場するデストロンの戦闘員。
英語版『Transformers Armada』ではデモリッシャーという名称になっているが、『マイクロン伝説』の続編である『トランスフォーマースーパーリンク』に登場したロードバスターが英語版の方でアイアンハイドという名称になっている複雑な事情となった。
本項目では『スーパーリンク』における強化形態「アイアントレッド」についても解説する。


CV:遊佐浩二(英語版:アルヴィン・サンダーズ)


●目次


『マイクロン伝説』

◇概要

デストロンでメガトロンに直属の部下として仕えるトランスフォーマー。
名前はG1シリーズでサイバトロンの戦士として活躍したTFと同名だが、所属も性格も全く違うので本当に名前以外の類似点が無いに近い。
砂色のボディカラーを持ち、トランスフォームで対空戦車と砲台モードへの変形機構を持つ。


武器は指から発射する機銃「フィンガーカノン」及び、両肩の「アイアンミサイル」。


パートナーとなるマイクロンはサーチ。ビーグルモード時の合体や砲台形態の際の操作を担当する。
他にもゲットしたボムとエボリューションしたこともあったが、調整不足ということで力を完全に発揮させることは出来なかった。


メガトロンに対する忠誠心は強い人物で、メガトロンのためならばどこまでも付いていくと誓う部下の鑑。
一方でデストロンのTFとしては他者に対する情を見せるなど善良性も感じさせる性格(ただし、スラストのことは完全に嫌っていた)。
善人という訳でもないがデストロンにしては他の面子と比べると我の強さや冷酷さにも欠けていて悪人と呼ぶにもある意味中途半端な人物で、結果として損な役回りになることが多かった。ある意味その集大成が『スーパーリンク』での末路である
放映当時の紹介では残忍な戦い方をすると紹介されたこともあるがそんなに残忍でもなく、メガトロンからは「戦闘以外はどうにも鈍い」と指摘された。


◇劇中での活躍

第2話から登場し、コンボイとの押し合いに負けて踏み潰されてしまう。続く第3話ではマイクロンのサーチをメガトロンから直々に授かる。


第7話では基地の手伝い作業をしようとするが、失敗するどころか状況をさらに悪化させてしまう。
結果的にメガトロンに説教された挙句に他の仲間も笑われ、屈辱に震えた。


第8話では必死の行動でマイクロンパネルからボムを入手し、エボリューションして使用する。
ところが引き上げ後、「しかしも案山子もない」「見張りだけでマイクロンの捜索まで命じていないから命令違反」という無茶苦茶な理論でボムを没収されてしまった。共演者「ジャイアンだー」
命令違反といちゃもんを付けられた際には、忠誠心の高い彼も流石に動揺しており、「何すかぁ、それぇ!?」と口調まで崩れかけていた。


第17話ではメガトロンの謀略によって濃霧の中でスタースクリームの攻撃を受けそうになる。
その際に自作自演でアイアンハイドを庇って理想の上司を演じるメガトロンに感激していた。


第35話ではスタースクリームの反乱の際の片づけをしており、スタースクリームについて独り言を呟いていた中でサイバトロンを率いて乗り込んできた本人と再会。
スタースクリームやホットロッドから逃げまどい、「メガトロンの腰巾着」と呼ばれて攻撃を受けてしまう。


第43話において、スカージに襲われて負傷するもマイクロンの力を受けてアイアンハイドSにパワーアップし、ボディカラーが赤色になる。


サイバトロンとの連合軍結成後はサイバトロンと連携することが出来ずにいたが、ホットロッドからサンドストームの救助を支援されたことや彼の言葉で感情に変化が起きる。
「デストロン軍は借りを作らない主義」としてステッパーを救い、相棒のサーチをホットロッドに救われたこともあってサイバトロンと分かり合うのだった。


『スーパーリンク』



………このマークは、消せないか…



◇概要

『マイクロン伝説』から10年後の世界でも生存しており、ボディカラーがライトグリーンに変更された。
メガトロンの消失によって勢力を失ったデストロン兵士の一人としてサイバトロン傘下に入っており、オーシャンシティで警備兵として働いていた。


ところがオーシャンシティでの生活では未だに残るデストロンとしてのプライドやキッカーに振り回されていたこともあり、サイバトロンや地球の環境に苦手意識があった。
そこにメガトロン復活の噂以降は相次ぐ戦友のサイバトロンからの離反による苦悩やサイバトロン側のTFもアイアンハイドに不信感を抱いていたこともあり、状況は悪化を辿る。
一方でアイアンハイドは苦手な意識を持ちながらもサイバトロンや地球人に情が湧いており、デストロンという生まれにも苦悩するようにもなる。
キッカーとは本編前から交流があったようであり、クレバスに落ちたキッカーを「救出は警備の仕事でもある」と理由を付けて救出任務を志願したこともあった。


サイバトロンからは不信感は抱かれていたが、ホットショットからはかなりの信頼を得ていたようだ。
「他のデストロンと違ってアイアンハイドは裏切る訳が無い(意訳)」とまで断言しており、その様子を見たサンドストームが苛ついた様子で信用されていると述べたほど。


ロードバスターからは(自身の態度が原因ではあるが)信用できないデストロンとして見下されており、アイアンハイドも「未熟者」と煽るなど喧嘩する関係である。
しかし、ロードバスターも内心ではアイアンハイドの心境を理解していたようで、裏切り後ですら批判しながらもサイバトロンに戻るように誘うこともあった。
結果としてサイバトロン側でアイアンハイドの存在をデストロン復帰後も最後まで気にしていたのは、皮肉にもぶつかり合ってきたロードバスターだった。


両勢力に対する情で板挟みになった末に、最終的にガルバトロンとの対面を経てサイバトロンからの裏切りとデストロンへの復帰を決めることになる。
ところがデストロンに復帰してからは前世よりも性格が悪化していたガルバトロンのパワハラにサンドストームと共に振り回され、「人間の垢にまみれている」と罵倒されたこともあった。
復帰後は戦場に連れていかれなかったこともあり、スパイを行っていたメガザラックからも信頼されていない者同士と軽口を叩かれたこともある。
それでもガルバトロンなりにアイアンハイドに大事な部下としての情はあったようで、戦場でロードバスターへの情で動けなくなったアイアンハイドを叱咤激励することもあった。


◇劇中の活躍

第1話からオーシャンシティで問題児のキッカーなどに振り回されるも平和な日々を送っていた。
ところが新たな勢力によるかつての同胞のデストロンへの襲撃と彼らの裏切り、更にメガザラッグによってメガトロン復活の噂に真実味が増してきたことで精神的に不安定になっていく。
そんな中で第7話においてついにガルバトロンと対面し、「サイバトロンになったのならワシを撃ってみろ(意訳)」と命じられるも攻撃を加えることが出来ず、ついにサイバトロンから離脱してガルバトロンの元に復帰する。


それ以降はデストロンの兵士としてサイバトロンと戦いを繰り広げるが、ロードバスターやキッカーなどの人間に対する情や負い目でデストロンとして振り切れない様子が続く。
そして、第16話ではエネルゴングリッドの衝撃波から逃げ遅れたガルバトロンを庇って死亡した。



とくと見ておくがいい…このオレ様を!
はっ……未熟者めが!



ガルバトロンを庇って命を落とす己の姿をロードバスターに見せつけ、デストロンとして命を捧げながらも遺言はサイバトロンのTFに向けるという様子が両勢力で板挟みになったアイアンハイドの不器用な人柄を表していたとも言える。
ガルバトロンはエネルゴングリッドを受けてスパークのみとなったアイアンハイドを見て「でかしたぞ……。アイアン、ハイド……」と悲し気な賞賛と共にスパークを回収し、撤退を指示した。
アイアンハイドが爆死する姿を見たロードバスターは大きく狂乱してしまい、仲間達が必死に無理矢理引き上げるさせるのだった。


アイアントレッド



あぁん?んなこと知るか、行くぞ!



◆概要

スパークになったアイアンハイドがガルバトロンの手によって転生して新たな姿となったTF。
ゴリラのような外観となり、空中や宇宙空間でもトランスフォームが可能なダンプトラックへと変形する。
戦闘では砲撃攻撃などを行うが、ゴリラになっただけあってTFを持ち上げられるレベルの剛力を獲得している。
外観だけではなく口調もゴリラのようになり、口癖は「ウホホ、ウホホ」


アイアンハイド時代にスパークも無事では済まない大ダメージを負った影響やガルバトロンによる暗示という介入もあってか、アイアンハイド時代の記憶を失ってしまった。
その影響でサイバトロンや地球人への情も失っており、彼らに対して迷う無く攻撃できるようになったことで前世で交流があったロードバスターやキッカーとの縁もなくなる。
しかし迷いが消えたことは良い影響ばかりではなく、前世から知性は大きく低下したことに加えて不器用なりの真面目さという長所もなくなっている。
ただし、ある描写から前世の記憶に関する記憶が完全に消えたわけではなく、どこか意識の底で苦しい思い出として残っている可能性がある。


転生前及び前作から同期のスノーストームやショックフリートと共に3人組として行動することが多く、シリアス要員だった前世から一転してギャグ要員になっていた。
3人組の中ではスノーストームのみは前世から大きな人格の変化が起きていなかったため、地球人への情を覚えていないアイアントレッドを見て「記憶データ消去ってやつだ」と何とも言えない様子だった。


◆劇中の活躍

第17話においてアイアンハイドのスパークがガルバトロンの暗示を受け、サイバトロンを捻り潰すためのTFとして誕生。
キッカーやスカイファイヤーに対して激しい攻撃を加え、共闘していたスノーストームに地球人への情を失ったことを実感させた。
これ以降もスノーストームと共にコンビのようにサイバトロンとの戦いを繰り広げた。


第32話ではナイトスクリームを巻き込んだインフェルノのエネルゴンの太陽に向かった自決を止めようとした際に、太陽の影響を受けてしまう。
苦痛を感じながら「俺は、俺は……デストロンでいいんだぁ……!」という意味深な言葉をつぶやいて錯乱した。


第40話ではユニクロン及びガルバトロンの敗北でセイバートロン星にて反逆罪の名目で1000年の拘束が決定するが、ナイトスクリーム達によって救出された。


特別編のギャグ回においては、不可能なスーパーリンクをスノーストームと共に挑戦するというギャグを見せたり、アイキャッチではフュージョンポーズをする仲の良さも。
プログラムで再現された昔の自分たちの姿を見て反応するスノーストームの言葉を聞いて「ウホホ!あぁそうなのか?」と言っていた。


最終話ではガルバトロンがエネルゴンの太陽に突撃して自決し、ナイトスクリームやショックフリートも後を追ったことでデストロンの数少ない生き残りとなった。
スノーストームと共にこれからどうするのかについて悩んでおり、その後の動向は不明である。


玩具

アイアンハイドとしての玩具は、マイクロン伝説における「MD-03 アイアンハイド」、「MD-10 アイアンハイドスーパーモード」、スーパーリンク版の「SD-02 アイアンハイド」*1おおよそ一年のうちに3種類発売された。この他ランドミリタリーマイクロンとセットの「MS-03 アイアンハイド&ランドミリタリーマイクロン」も発売。


いずれもマイクロンのサーチが付属し、ビークルモードの状態でサーチを射出できるほか、玩具独自の砲台モードへの変形、そしてエボリューションギミックとして、ビークルモードで2連装ミサイルを片側のみ射出できる。もう片方にもミサイルはつけられる(4本付属する)しマイクロンジョイントもあるが射出はできない。


アイアントレッドは「SD-11 アイアントレッド」としても発売され、こちらはハイパーモードとして砲撃モードに変形も再現。なお8連ミサイルであり8本ささっているが、転生前同様半分は発射できず刺すだけとなっている。所有されている方は間接部分のクリアパーツの劣化に注意されたい。


余談

  • アイアントレッドへの転生以降はかなり評価の賛否が分かれるキャラクターとなってしまっている。
    理由としては『スーパーリンク』におけるアイアンハイドの苦悩のドラマの評価が高かった一方、転生以降はキャラ像が完全に変化して粗暴でかませなギャグ要員へと立場が変わったことやサイバトロンとの縁も切れてドラマ要素がフェードアウトしたことが挙げられる。
    一方でアイアンハイドとしては苦しい状況でどうしようもなくなったため、転生して色々と変わったことは結果で言えば一種の救いと見る意見も少なくはない。
    まあそれもガルバトロンが最終的に自決してデストロン勢力が壊滅したことで、結局苦しい今後が待っていそうではあるが…。

  • トランスフォーマー ギャラクシーフォース』の海外版『Cybertron』は日本版とは異なって『スーパーリンク』の海外版である『Energon』の続編とされているため、デモリッシャーのリデコ製品の発売と日本版では不明な本編後の動向が設定されている。
    そちらではグランドブラックホールによるセイバートロン星の危機の際に転生以前のボディに戻る(ただし、記憶や人格が戻ったかは不明)。
    メガトロンの復活の噂を聞くが、司令官のいない生活に良さを感じていたことから噂が真実ではないことを願って聞かなかったことにしたようだ。




とくと見ておくがいい…この追記・修正を、はっ、未熟者めが!


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  • 特別編中のやり取りからして、転生前の記憶どころか自分の姿すら憶えてないのが切ない -- 名無しさん (2023-05-11 21:39:54)
  • スーパーリンク初期の善意と悪意の間で悩んでいた頃の彼が好きだったので、転生してゴリラキャラになった時は悲しかった。玩具の都合で新キャラにしないといけないのは理解できたけど、性格の方は何とかならなかったのかなあ。 -- 名無しさん (2023-05-12 15:28:58)
  • スーパーリンクを続編にして欲しくなかった最大の理由。あ -- 名無しさん (2023-05-12 17:48:20)
  • 変形するものも変わったし別人でいいやん・・・ -- 名無しさん (2023-05-15 08:21:43)
  • 誰がアイアントレッドと同一人物にしろと頼んだ…!誰がその設定にしろと願った…! -- 名無しさん (2023-05-15 16:01:13)

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*1 発売は日本が先である。

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