北マケドニアの観光スポット10選！古代のロマンと壮大な自然を体感しよう

考古学博物館には、古代マケドニア時代の遺物やローマ帝国時代の貴重な出土品など、膨大な収蔵品が展示されている。ガイドツアーも開催しており、余裕をもって見学するには半日程度を想定しておくと安心だ。古代ギリシャ・パルテノン神殿をモデルにした白亜の建物も魅力のひとつで、特に夜間のライトアップは幻想的なので見逃せない。貴重なコレクションが収蔵されている、歴史好きにはたまらないスポットだ。

ムスタファ・パシナ・ジャーミヤは、宰相ムスタファ・パシャによって1492年に建てられたイスラム寺院。今なお当時の姿をとどめており、シンプルながらも威厳が漂う。観光客も内部を見学することができるので、壁から天井にかけて施された非常に美しいアラベスク模様は必見。

1990年に完成した比較的新しい教会。伝統的な教会とはひと味違ったモダンな趣で、アーチとドーム構成された独特なスタイルが目を引く。内部の装飾もすばらしく、オークでできたイコノスタス（至聖所を隔てるついたて）や、巨大な天井画が印象的だ。教会の前には噴水もあり、リラックスしたひとときを過ごすのにおすすめ。

ヴォドノ山頂に建つ大きな十字架。66mもの高さがあり、十字架としては世界最大級だ。内部には展望台があり、スコピエ市内や周囲の自然を楽しむことができる。山頂までは、バスと徒歩、あるいはロープウェイを使って行くことができる。夜になるとライトアップされて幻想的な光景を創り出す。

スコピエ郊外の山中にたたずむ歴史ある聖パンテレイモン修道院。ビザンチン帝国の支配下にあった12世紀に建てられたこの修道院は、外観はシンプルながら、内部にある保存状態が非常によいフレスコ画が有名。また、修道院からはスコピエ市内を一望でき、眼下にすばらしい景色が広がる。静寂のなかで散策を楽しむこともできるので、スコピエに滞在した際には訪れたい場所のひとつ。

自然の神秘が造り出したマトカ峡谷は、北マケドニアを代表する景勝地。スコピエから約17km離れた場所にあり、清らかなマトカ湖が広がっている。ハイキングやボートツアー、ケービング（洞窟探検）などのツアーも開催され、アクティブなアウトドア体験を楽しむのに最適。また、周囲には13世紀に建てられた聖アンドゥレア教会もあり、歴史と自然が織りなす神秘的な雰囲気に包まれるだろう。静寂と壮大な風景を楽しみたいなら、ぜひ訪れてみよう。

オフリド湖の近くにある初期キリスト教施設の遺跡。北マケドニアの宗教と歴史の中心地として知られ、ここから絶景を楽しむこともできる。また、まだタブー視されていなかった頃の鉤十字のシンボルや、バジリカや洗礼室の床に残る美しいモザイク画を見ることができる。

オフリド旧市街にある聖ソフィア教会は、11世紀に建設された教会。オスマン帝国支配の時代にイスラム寺院となりフレスコ画は塗りつぶされたが、第二次世界大戦後に修復作業が行われ、再びその姿を現した。静謐な空間で歴史に浸りながら、オフリド湖の美しい景色を堪能することもできる。

湖に杭を打ち込んで造られた、オフリド湖のほとりに浮かぶ人工島で、古代の集落を復元したユニークな博物館だ。紀元前12～7世紀頃の人々の生活を垣間見ることができる。併設する展示室では、出土品も閲覧できる。また、湖中には今も水上遺跡が残されていたり、博物館の敷地内にはローマ時代の砦跡が残されていたりする。

ビトラ近郊に広がるヘラクレア遺跡は、古代王国の都市の遺構が見られるスポットだ。古代の劇場や教会、公衆浴場などが残されており、特に教会のモザイクや2000人を収容できる大きさの劇場跡は必見。訪れると、この地に生きた人々の息吹を時代を超えて感じることができるだろう。

北マケドニアは歴史と自然が魅力の国。首都スコピエからオフリド湖周辺の町並みまで、美しい観光スポットが点在している。心に刻まれる旅になること間違いなし。