「死後まで公表しない」 機密文書、明かされた入手方法

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ニューヨーク=藤原学思
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 7日に死去した元ニューヨーク・タイムズ記者のニール・シーハンさんは、ベトナム戦争に関する米国防総省の機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」の入手方法を長らく語らなかった。ただ、ニューヨーク・タイムズによると、「死後まで公表しない」ことを条件に2015年にインタビューで語り、同紙は訃報(ふほう)とともに報じた。

 文書の入手先が、執筆陣の一人のダニエル・エルズバーグ氏だったことは、当時からわかっている。1969年に文書を秘密にコピーしたエルズバーグ氏は、マサチューセッツ州のアパートに置いていた。ベトナムで知り合ったシーハンさんに71年に鍵を渡し、「メモは良いが、複製はいけない」と伝えた。

 シーハンさんによると、エル…

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この記事を書いた人
藤原学思
ロンドン支局長
専門・関心分野
ウクライナ情勢、英国政治、偽情報、陰謀論