立憲、正念場の通常国会 「みんな『指示待ち』」いらだつ泉代表

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鬼原民幸
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 通常国会が17日に開会したが、議席を減らした衆院選からの再建をはかる立憲民主党など野党側にとっても正念場だ。ただ、一枚岩で政権・与党に対峙(たいじ)する状況にはなっておらず、夏の参院選に向けて不安も残る。

 立憲民主党の泉健太代表は17日、参院議員総会で、政府の新型コロナ対応が後手に回っているとして「各分野でひとときも気を抜けない状態だ。論戦の結集によって夏の参院選の勝利がある」と、論戦力を高めるよう呼びかけた。

 「政策立案型」を掲げる泉執行部にとっても、通常国会は正念場だ。

 新執行部発足直後の昨年12月の臨時国会では、国土交通省の統計不正問題が明るみに出たが、早々に矛を収めた。夏に改選を迎える参院議員からは「執行部が何をめざしているのかわからない」との声があがる。

 泉氏自身もいらだちを募らせ…

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鬼原民幸
大阪社会部|社会サブキャップ
専門・関心分野
国内政治、外交安全保障、社会保障政策
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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2022年1月17日18時14分 投稿
    【視点】

    「野党は反対ばかり」という批判を気にしすぎているのでは、と思うことがあります。政府の問題点をただす機能が鈍っていくと、やはり野党としては埋没感がいっそう深まることになるからです。何もなくても反対するものばかり探し求めていると思われれば失望を

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    蔵前勝久
    (朝日新聞政治部次長)
    2022年1月17日20時32分 投稿
    【視点】

     「みんな『指示待ち』に慣れ過ぎている」という泉氏のぼやきを見て、安倍・菅両政権下での官僚のことを思い出しました。  立憲はボトムアップの政治を掲げながら、枝野幸男前代表や福山哲郎前幹事長の二人が重要な党の方針を決め、他の議員たちは党運営

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