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東大病院の研修医2人、病気装って糖尿病薬を入手 「やせ薬」と話題

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編集委員・沢伸也
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 東京大学医学部付属病院で、臨床研修医2人が病気でもないのに医師の立場を利用して処方箋(せん)を発行し、薬を入手していたことが、東大病院などへの取材でわかった。2人は、処方箋発行の電子カルテの痕跡を削除していた。この薬はインターネット上で「やせ薬」として紹介され、糖尿病以外での使用について注意が呼びかけられている。

 医師法では、医師国家試験に合格した後、診療行為をするために2年以上の病院での研修が義務づけられている。その研修中の医師を臨床研修医という。

 東大病院によると、今年5月ごろ、臨床研修医2人が病気でもないのに互いに依頼する形で糖尿病薬の処方箋を発行していたことが発覚したという。薬は2型糖尿病患者向けの治療薬「GLP―1受容体作動薬」。食欲を抑える効果があるとされる。研修医は、その処方箋を使い院外薬局で薬を入手。さらに、電子カルテ上で処方箋を発行した痕跡を削除していた。

 この薬は、オンラインクリニ…

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この記事を書いた人
沢伸也
編集委員|調査報道担当
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