「顔写真で自閉症を識別」AIアプリが物議 倫理の指導、置き去りに

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村井七緒子
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 子どもの顔写真をもとに自閉症児かどうかをAI(人工知能)が識別する――。そんなアプリケーションが8月、「倫理的に問題がある」と物議を醸した。プログラミング講座のなかで受講生が作成した。AIスキルを学ぶ人が増えるなか、開発におけるリスクや倫理の指導も課題となっている。

 議論を起こしたのは、民間のオンラインプログラミング講座を受講していた20代女性がつくったアプリ。機械学習を用いて画像認識や自然言語処理などのAIウェブサービスをつくる講座で、子どもの顔画像を入れると、自閉症の可能性が「高い」か「低い」かを判別するものを試作した。

 女性はプログラミング未経験で、約165時間分の講座を受講。学び始めてから2カ月でアプリを完成させた。

 開発の過程では、AIに自閉…

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この記事を書いた人
村井七緒子
経済部|デジタル庁担当
専門・関心分野
デジタル政策、AI、人権