減反の欠陥「何もしてこなかったじゃないか」米価高騰、いらだつ首相
大日向寛文
米価の歴史的な高騰で、政府が需給を調整する減反政策の欠陥が浮き彫りになった。石破茂首相は持論の減反廃止を求めるが、米価の暴落を恐れる農林水産省は及び腰だ。減反廃止に向けて、年100万トン超とみられる余剰生産能力をいつまでに、どう整理するのか。政府には、その道筋をつけることが求められる。
2月28日、首相官邸の総理執務室には、石破首相と農水省の渡辺毅次官らの姿があった。減反廃止をめぐり、石破首相は「いつまでも減反を続けるべきではない。生産性を上げて、農家が自由にコメをつくれるようにすれば、米価は安くなる」と主張した。
渡辺次官は、生産性の向上については「しっかり取り組みます」と述べたものの、減反廃止には難色を示し続けた。
しびれを切らしたように、石破首相はこう述べたという。「そんなことを言ったって、20年間農水省は何もしてこなかったじゃないですか」
減反廃止は、石破首相のかね…
- 【視点】
2019年以降の米、パン、麺類の消費者物価指数の推移を見てみると次のとおりである(2020年=100) 米類 パン 麺類 2019年 99.9 100.3 99.1 2020年 100 100 100 2021年 96.8
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