1 2
幻に終わった『スパイダーマン4』
「スパイダーマン」という名を目に/耳にすると、多くの映画ファンはトム・ホランド演じるピーター・パーカーを思い出すだろうか。それともアメイジングなアンドリュー・ガーフィールドか、あるいは若きトビー・マグワイアの姿だろうか。
サム・ライミ版『スパイダーマン』から20年以上が経ってもマグワイアの姿がチラつくのは、過去作のピーター・パーカーが一堂に会した『ノー・ウェイ・ホーム』のせいだけではない。昨年の春頃に海外メディアがこぞって報じた“『スパイダーマン4』の可能性”も大きな理由の一つだ。
そもそもは『スパイダーマン3』公開から2年後の2009年に、ソニー・ピクチャーズが『4』の公開日を2011年5月と告知したことが発端。ご存知のとおりこれは実現しなかったわけだが、シリーズ続行について完全に見放されていたわけではなかったことも推測できる(実際にはライミ自身が断った)。
ライミは『4』の、あるいはマグワイア版ピーターが登場する新作について現状では可能性を否定しているものの、マルチバース化によってあらゆる展開が可能になった今、環境さえ整えばライミ&マグワイアのシリーズ復帰も夢ではないだろう。
1 2