書きかけの論文は渡さない 強盗相手に女子学生が
南アフリカ・ヨハネスブルクで12日、帰宅中の学生が強盗に襲われた。しかし、学生はバッグに入った修士論文を死守しようと、必死になって抵抗した。
国立健康研究サービスの医学生、ノクソロ・ントゥシさん(26)は、分子動物学の修士論文を保存したハードディスクをバッグに入れて、歩いて帰宅中だった。
近くに乗りつけた乗用車から銃を持った男2人が跳び出し、ントゥシさんのランチバッグを奪った。ハードディスクの入ったバッグにも手をかけたため、ントゥシさんは全力でしがみついて抵抗した。
「論文はもうほとんど仕上がっていたので、渡すなんてありえなかった」とントゥシさんはBBCに話したものの、自分の行動は「あまり賢くなかった」と認め、ほかの人が同じ目に遭ったら強盗にバッグを渡すよう助言した。
「書き直すのはいつでもできるので」
ヨハネスブルク郊外の住宅地オークランド・パークで複数の監視カメラが、一部始終をとらえていた。
(映像提供:南アフリカ情報庁)
(ビデオに音声はありません)