イスラム教徒の少数民族数千人、中国当局に抵抗しモスク守る 雲南省
28日夜、地元の法執行機関は声明を出し、前日に発生した事案を警察が捜査していると発表。事案は「社会秩序を深刻に乱す」もので、「社会に大変な悪影響を及ぼした」とした。
当局はまた、事案を「組織した者及びこれに参加した者」に対し、来月6日までに出頭するよう呼び掛けた。呼びかけに応じれば寛大な処分で済ませるとし、市民全体に対しても積極的な通報を求めた。
29日までに、村は恐怖で覆われたと情報筋は明かす。
多くの区域でインターネットが遮断され、音を立てて飛ぶドローン(無人機)が村を上空から監視している。村内に設置されたスピーカーからは、抗議者の出頭を呼び掛ける当局のメッセージが繰り返し大音量で流れているという。
CNNが位置を確認したオンライン映像のスクリーンショット。武装警察がモスクへの道を行進する様子とみられる/@majuismail1122/Twitter
「我々の悪夢は始まったばかりのように思える」「誰もがおびえている。これから何が起きるのか分からない」と、この情報筋は語った。
CNNが電話で話を聞いたある店舗のオーナーは、「あなた方ジャーナリストはここへ来て、我々の身に何が起きているか報じるべきだ」と述べた。CNNが状況の説明を求めると、オーナーは「分からない」と答えて電話を切った。
中国では2018年にも、寧夏回族自治区の回族住民ら数千人が3日間の座り込みを実施し、当局によるモスクの取り壊しを阻止しようとした。地方政府はモスクの解体を見送ったものの、後にモスクのドームとミナレットを伝統的な中国様式の仏塔に作り替えた。