26日、米NY発の世界最高峰の古典舞踊・神韻芸術団は東京・LINE CUBE SHIBUYA（渋谷公会堂）で公演を行った。この日も、世界最高峰を誇る中国古典舞踊と音楽の舞台に、劇場は熱気に包まれ観客からは感動の声が上がった。

昨シーズンの世界巡回ツアーで神韻芸術団は5大陸の200以上の都市を訪れ、数々の世界トップレベルの劇場で満員の大盛況を記録。共産主義以前の中国の伝統的な美しさを伝える神韻に、各国の著名人や政治家、芸術家などから絶賛の声が相次ぎ上がっている。

「色彩、舞踊…全てに感動」元OSK劇団員が絶賛

OSK日本歌劇団の元劇団員である寿依千さんは、子供とともに神韻の公演を鑑賞「感動しました。まず色彩の美しさや、アーティストの皆さんと、心がこもった舞踊、表現、全てに感動しました。そして二胡や琵琶の音色にもすごく心がひかれ、本当に実際にその音色を聴くことができて、すごく感動しました」と絶賛した。

「素晴らしかったです。手の指先から全神経が使われて、一つ一つが美しくて、動きそのものを心に訴えかけてくる力強さとか、繊細さとか、ダイナミックさとかも全てが融合されていて、本当に美しくて、素晴らしかったです」と、舞踊の完成度の高さを讃えた。

ダンサーが柔軟に群舞を揃えることの難易度を記者が尋ねると、寿さんは「本当に難しいと思います。こちらの皆様は息もぴったりで、呼吸がすごくぴったりで、どんな訓練をされたらこんなに美しく揃うのだろうっていうぐらい、ぴったり揃われていたので、本当に感動しました。本当に鍛錬を重ねたんだなっていうのがすごく伝わりますし、素晴らしかったです」と答えた。

舞台後方に映し出される背景幕について、「映像の美しさに本当にびっくりしました。子どもがすごく喜んでいたのが、映像に映っていた人が舞台に出てくるみたいな演出で、すごく面白い演出だなと思います」と語った。

公演では、神韻ダンサーの舞踊と、舞台後方に麗しい光景を映し出すデジタル背景幕がシンクロすることで、観客を古代への旅へといざない、古き良き時代の中国王朝を歴遊する体験を味わうことができる。この技術は神韻芸術団が特許を取得している。

舞踊劇の演目では、古来の美徳を伝える寓話的な物語から、共産党政権の弾圧に遭う信仰者を描いた現代劇まで、歴史絵巻のような世界が展開される。現代を映した演目では、心身修養法である法輪功（法輪大法とも呼ばれる）を愛好する人々が共産党政権から迫害を受けている場面も表現されている。

寿依千さんは、「迫害とかない世界になってほしいと思います。誰が見ても悲しいことですので、そういうことがない世の中になってほしいと思います」と感慨深く語った。

マナー講師が感動「いつも目見張る」「心洗われる」　鑑賞は2回目

スマートエレガンスマナー講師の石原グレイスかおりさんは、神韻の公演を鑑賞し、「音楽と、あともちろん舞ですよね。清々しくて心が洗われるような、そんな時間です」と感想を語った。石原さんが神韻の公演を鑑賞するのは今年で2回目だ。

洗練された舞踊について、「舞踊は、昨年も思ったんですけれども、本当にしなやかな踊りとかは、いつも目を見張ります」と感銘を受けていた。

舞踊に伴う神韻の音楽についても「心が穏やかになる感じですかね。あと洗われる感じです」と称賛し、音楽が持つ効力を実感していた。

「薬」という漢字が音楽の「楽」に由来しているように、古来優れた音楽というのは人の心を癒す効果があると見做されてきた。社会秩序を定める礼と、人心を感化する楽の「礼楽」文化は、周王朝より重要視されてきた。

神韻の演目では、「仁義礼智信」や忠義、孝行、勤勉、道などの古来の美徳や価値観が散りばめられており、現代の世で忘れ去られたこうした美徳を、舞踊や歌声を通して今の世に伝えている。

古来の美徳や価値観について、「それがないと秩序が崩れるので、いつの時代でもそういう風にやってほしいなと思います」と語った。

機械設計事務所で管理職を務める佐竹彬岳さんは、夫婦で神韻の公演を鑑賞し、「素晴らしい舞踊力があってね、動きがすごい」と褒めたたえた。

最初の演目については、「素晴らしかったです」「はっ！と思いました。夢の中の、なにか仏様の世界みたいな感じだったんです」と感動を語った。最初の演目で幕が上がると、荘厳で美麗な天上の世界が目の前に広がる。

佐竹香さんも、「本当に動きが流麗で、そして活発で、そして夢の世界に誘ってくれました」と讃えた。神韻ダンサーについても「さすがと感じです。もう一人一人が光っていました」と称賛した。

テノール歌手による独唱については、佐竹彬岳さんは「すごかったです。歌がですね、自分の喉の中、心の奥までガーッと入ってくるような気がしました。自分の声が震えるような感じがしました」と絶賛。歌声を「この喉の中に声がですね、入ってくるような響きがありましてね。素晴らしかったですね」と表現した。

歌詞の内容について、「人間がこう生きたい、こう生きなければならないというのを教えられた」と語った。

有名大学教授が「非常に芸術性が高い」と称賛

有名大学の教授である前野隆司さんは、「美しくて、力強い舞とか女性の美しい舞とか、非常に芸術性が高いと思いました」「すごく練習を重ねていらっしゃると思いました」と神韻の公演を称賛した。

ダンサーから内面の美しさを感じたかどうかについて聞かれると、「そうですね。感じましたね。精神も鍛えていらっしゃると思いました」と語った。

中国古典舞踊のトレーニングは主に、「技巧（極めて難易度が高い一連の舞踊技術）」、「身法（中国古典舞踊ならではの数多くの動作や身のこなしの体系）」のほか、「身韻」を重要視する。身韻とは、動作の背後にある内面的な情感であり、ダンサーの心の状態や呼吸と深くつながり、演じる歴史上の人物の個性を反映することである。

妙音を奏でるオーケストラについても、「音楽はもちろん美しくて、新しいものを聞けたという感じです」と絶賛した。

また前野さんは、「面白かったです。バックスクリーンと繋がっているのはあまり見たことがなかった。いい演出、面白い演出、ユーモアもあります」と演出の妙を讃えた。

音響や照明、舞台美術など、演目を構成する技術にも伝統的な様式が取り入れられている。そうした技術面での演出は、派手さを追及するのではなく、あくまで舞踊を引き立てるためのもので、音響も同じく、楽器本来の音色を生かすようにしている。 これら舞台効果の全てが、舞踊と見事に調和している。

コンサル会社の社長である室伏順子さんは、「彼らの身体の素晴らしさには本当に目を見張るものなんですけれども、さらに後ろのCGと相なって初めて見るスペクタルに感動しました」と感動を語った。室伏さんが神韻の公演を鑑賞するのは2回目だ。

「今日私も2回目なので、1回目に見たときにその辺りはすごく強くきました。形の美しさ、肉体の使い方の美しさ、女性なら女性の美しさとか、動きを際立たせるための衣装とか、そういったものに初回はすごく心がひかれました。今日もその美しさを十分堪能しています」

「純善純美」をテーマとする神韻の舞台は、室伏さんの心の琴線に触れた。「やはり美しいもの、素晴らしいもの、尊いものに触れるということで、見た方そのものの命に輝きが増していくんじゃないかなと思いました」「少し涙するタイミングがありました」と語った。

舞台は一人の監督がすべてオリジナルで構成していますと記者から言われると、室伏さんは「すごい魂を持った方ですね」と驚いていた。

室伏さんはさらに、「大きな使命を持ち、そして相当、勇気がないとできないと思います。そんな魂がこの世に今あるのだということがまた一気づきです」と語った。

神韻2025日本公演のチケットはホットライン（0120-91-8487、午前10時〜午後5時）のほか、公式ホームページからも購入することができる。

大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。