【惚れる】ジャッキー・チェンがいい人すぎてこっちまで号泣

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  • author 中川真知子
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【惚れる】ジャッキー・チェンがいい人すぎてこっちまで号泣

感動して画面が歪んで見えるよ…。

サービス精神旺盛で、常に観客を楽しませることばかり考えている究極の肉体こと、世界的エンターテイナー、ジャッキー・チェン

幼さの残る満面の笑顔と、全身から発せられるいい人オーラ。作品中の設定だけではなくて、本人もブラザーを心から大切にする熱い男!

今日は、そんなジャッキー・チェンの男気溢れるいい人エピソードチーム愛Movie Pilotによって取り上げられていたので、ご覧いただきたいと思います。

動画はthekfcより。

1974年、ジャッキー・チェンはジャッキー・チェンスタントチーム(以下JCST)というスタントチームを結成。この動画は苦楽を共にした1期生のインタビューで構成されています。会場でジャッキーの後ろに並ぶ若者たちはJCSTの7期生です。

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JCSTへの加入の条件は類稀なるスキル。落下、大ジャンプ、スピード感溢れるカンフーを披露しなくてはならないので当然です。今でこそコンピューターグラフィックやアニメーションでいくらでも再現できますが、あの当時はそういったものに頼らず人が命がけで演じていました。

1テイクで全体の動きを見せるスタントでは、木から建物に飛び移ってから中を通過し、窓から飛び降りて地面に叩きつけられるなんてことも珍しくなく、現場には救急車が待機していたと言います。

撮影のたびにボロボロになって帰宅することに愛想を尽かして、恋人が去っていったというエピソードを披露する人も…。それを聞いて涙を拭うチームの若者。もしかして思うところがあるのかもしれません。

命がけのスタントをこなす日々。当然、結束は硬く、相手を思いやる強い気持ちが欠かせません。

だからこそ、ジャッキーはスキルの他に情が深くて優しい人物しかチームに迎えないそうです。「みんなに孝行する気持ちがなくなった瞬間に、破門になるだろうーー」と1期生のひとりは映像を通して若い世代に語りかけます。

JCSTに入って後悔したことは一度もない…!

チーム歴30年のメンバーがそう若い世代に強い口調で語りかけた時、ジャッキーの目にはうっすらと涙が…。そして始まるジャッキーのいい人秘話。

絶大な人気を誇る前のジャッキーは、JCST1期生で当時スタントコーディネーターだったワン・ヤオともうひとりを連れて撮影に向かいました。たしか、その時の報酬は1万2000香港ドル(現在の為替で約17万5000円)程度。ジャッキーはその金を均等に分けたと言います。

また、台湾で家を買うお金がなかったという男性。100万新台湾ドル(今のレートで約370万円)以上したらしく、このことをジャッキーに相談すると、「ほら、200万新台湾ドルやるから払ってこい」と気前よくお金をくれたと言います。ジャッキー自身、有り余るほど金があったわけではなく、苦労が実って少しずつ名前が売れ始めた時期だったそうです。

また、車をプレゼントしてもらったというチャン・ヤオファ(Zhang Yaohua)。彼はハンドルを握るたびにジャッキーのことを思い出すそうです。

「生涯の師匠」、「言葉にならない思い」、「彼が何百年も生きて、多くの兄弟に手を差し伸べられたらと切に願う」。ジャッキー兄を慕う声が続きます。

ブラザーの言葉に感無量のジャッキー・チェン。

過去40年間、大なり小なり、さまざまなことを一緒に乗り越えてきた。骨折して早朝5時、6時に病院に担ぎ込まれたこともある。そういう部分は映画の中では見せない。僕がアカデミー賞を受賞した時も、オスカーはみんなで分けた。この日のために、僕らはずっと頑張ってきた。JCSTは7世代目まで成長した。みんな年をとった。僕自身、年をとった。みんな成長して、学んだ。みなさんにも彼らの成長が見てとれるでしょうーー。

そしてジャッキーが振り返った瞬間、あ、あれ? さっきまで後ろに並んでいたはずの若者がいなくなって、1期生がいるじゃありませんか。ジャッキー、懐かしの顔を見て号泣

そしてだめ押しのように、ジャッキーの思い出アイテム、1期生のためにお揃いで作った革ジャンを見せたヤオ。

台北に行った時、ご飯のあとに寒そうにしている俺を見てジャッキーが「ほらよ」と着ていた革ジャンを脱いで差し出してくれたときのものだ。革ジャンの下は下着だった。ジャッキーは自分のことよりも常に相手を優先する人なんだ。

この革ジャンはヤオの家宝なのだそうです。

それにしてもジャッキーの徹底したブラザー愛には脱帽です。これが男気というものなのでしょうか。どんなに大切な人が悩んでいても、ポンと大金を渡してしまうのも、革ジャンをあげてしまうのも、自分の生活を考えたら躊躇してしまいます。見習いたい、と思っても中々できることではありません。

そんなことを当たり前のようにやってしまう、ジャッキー・チェンはやっぱり桁違いです。慈善事業にも積極的で、これまでに数多くの活動を行なってきました。それだけでなく、2011年には総資産260億円といわれる財産を家族ではなく、すべての不幸な人たちのために使うと公言しています。

ジャッキー・チェンの魅力はこの記事だけではとても伝えきれません。1月15日にはダイヤモンド社から自伝『ジャッキー・チェン自伝 永遠の少年』が発売されました。これは、慈善事業に力を入れ始めたきっかけからスキャンダルまで、ジャッキー・チェンの人生を包み隠すことなく赤裸々に書いたものです。

この本の出版を記念してダイヤモンド・オンラインが書いたコラムが素晴らしいので、こちらも合わせてお読みすることをお勧めします。

ジャッキー・チェンがボリウッドに進出!? インドでカンフーする映画『カンフー・ヨガ』予告編

image: dailymotion
source: Movie Pilot, dailymotion
参考: ダイヤモンド・オンライン

中川真知子