睡眠時無呼吸の検知ができるようになったと聞きつけ、AppleWtach 10 に新調しました。体調管理に AppleWatchを使っている身としては待望の機能です。しかも人気色「ジェットブラック」も復活、画面も初の46mmの対応と、10代目に相応しいモデルチェンジとなっています。
本記事では、「睡眠時無呼吸」の検知とはどんなものなのか?どういう結果が見られるのか?ジェットブラックってどんなカラーか?46mmのメリットは?そのほかどんな新機能が搭載されたのか?などについて解説します。
開封!
まずは何はともあれ開封!ドン!
今回はApple Storeオンラインで購入。GPSモデル/46mm/ジェットブラックアルミニウムケース/ブラックソロループのセットでオーダーしました。
外観レビュー
お馴染みの形状は10になってもいつも通りなのですが、細かく変更が入っています。まずはケース幅 46mmをラインナップ。Ultra を除けば、AppleWatch歴代で最も画面サイズが大きくなりました。
また本体カラーにジェットブラックが復活!実に AppleWatch7 ぶりの登場です。ツヤ消し黒「ミッドナイト」も悪くはありませんでしたが、やはり待ってたのはジェットブラック、ツヤツヤの黒です。アルミですが佇まいはステンレスに近い印象で、やっぱりクールです。
裏面には電子式心拍数センサーに血中酸素濃度センサー、光学式心拍数センサーなど各種センサー類を配置。上下にはベルトを取り外すためのバンド・リリース・ボタンが配置されているのもいつもの通り。ケース幅46mmは、42~45mmまでのバンドと互換性があります。
歴代で一番画面サイズが大きくなった AppleWatch10ですが、厚みは逆に最薄の9.7mmに。歴代機は10.7mmだったので、実に1ミリ薄くなっています。
上の写真は ケース幅42mmとの比較。幅は実に4mm違うはず…ですが、パッと見では分らないのが正直なところ。1mmの厚みの違いも、やはり軽く見ただけではわかりません。しかし身に着けてみると結構違います。
スタイリング
実際身に着けてみると「おお画面でけぇ!そして薄い!」と少し感動。丸っこいガジェットが手首に乗っかってる感じではなく、しっかり腕時計じゃんと思わせてくれるフォルムです。
手が大きい私にとっては、この大きく薄い感じはとても手に合っていてありがたい。ジェットブラックの復活もあわせて、歴代で一番イケてると思います。
42mmと46mmの着用例比較。手首に対するケースの大きさを見て頂くと感じが掴めると思います。4mmの差は着用すると顕著。昨今は高級機械式腕時計もベゼルが大きくなっていく一方ですが、AppleWatchも御多分に漏れず、とも言ったところです。
使用感レビュー
「腕時計」として進化
基本的な使い勝手はこれまでのシリーズと同じものの、機能は着実にブラッシュアップされています。
最初に便利だなと思ったのは、常時表示モードのリフレッシュレート向上。シリーズ9では1分に1度だったリフレッシュレートが、1秒に1回に大進化。一部の文字盤では秒針が表示されたままにできます。画面を見てないときにも秒針を刻む姿は機械式腕時計では当たり前の姿ではあるものの、AppleWatchでその姿が見られるとはちょっと感動。
サッと時計を見たとき、一瞬で時刻を秒単位で把握できるのは想像以上に気持ちが良い!それでいてバッテリー消費に影響ないところが嬉しいポイントです。
ディスプレイは Apple製品では初採用となる LTPO3 OLED。ナナメから見た時にシリーズ9よりも最大40%明るいとのこと。上の写真で分かる通り、実際かなり視野角は広いです。今までも不便と感じたことはありませんでしたが、どこから見ても色味が変わらず視認性が高いので、サッと見た時に文字盤が読み取りやすい。腕時計において最も重要ともいえる「視認性の高さ」が向上しています。
リフレッシュレートの向上と LTPO3 OLEDは、AppleWatch ULTRA 2にも採用されていない要素。AppleWatch 10が「集大成」と言われるのは、これら新要素の惜しみない投入によるものでしょう。
細かいブラッシュアップ
個人的に一番うれしかったのが、充電速度がかなり早くなったこと。公称「30分で0から80%」とのことですが、偽りなく早いです。シリーズ9は0から80%まで45分だったので、充電速度150%アップです。
夜の入浴時に充電するだけで満タンになります。バッテリーの持ちは相変わらず良くはないものの、シリーズ10は充電が早いので十分賄えるようになりました。便利~
Ultra2から採用された機能、メディア再生機能も搭載。ウォッチ単体で音楽などを再生することができます。音質は本格的な音楽鑑賞に堪えられるものではありませんが、アラーム代わりに音楽を鳴らすぐらいなら十分。AppleWatch のバイブレーション&音楽で心地よく起きられます。
私はアラーム以外の用途では使ってません!セルラー契約すれば単体で音楽やポッドキャストを再生できるので、iPhoneナシでランニングして音楽再生…といったことも可能です。
そのほか、色々進化してます。列挙します。
・プロセッサ S10 SiP搭載。S9 SiPから約20%処理速度向上
・低電力モード中も心拍数モニタリングやGPS機能が動く
・水深計で最大6メートルまでの深さ・水温を計測可能
・マイクの性能向上。「声を分離」機能搭載
いままで半ば緊急用だった低電力モードが、かなり使い物になるようになった点が嬉しい。ウォータースポーツにも対応し、性能・機能面ではUltra2に肉薄、あるいは凌駕しています。シリーズ7以降あまり大きな進化を感じなかったAppleWatchですが、ここにきて大きく進化しました。
睡眠時無呼吸をチェック!「呼吸の乱れ」
さて、期待していた睡眠時無呼吸のモニタリングです。watchOS 11から対応で、シリーズ9、シリーズ10、Ultra2の3機種で対応しています(2024年10月現在)。寝ているときの僅かな動きをモニタリングし、「呼吸の乱れ」という指標で記録されます。
上記は発売日から10日ほど計測した「呼吸の乱れ」のログ。呼吸の乱れは高いか・高くないかで分類され、睡眠時無呼吸の兆候があったら、ユーザーに通知してくれるようになっています。これを見る限りでは、私は睡眠時無呼吸症候群ではなさそうです。「呼吸数」の値も正常値内です。一安心~!
とはいえ自己診断は禁物!AppleWatchは医師代わりになるものではないと Appleも公式でアナウンスしています。体調に異変を感じたら、自己診断せず病院へかかりましょう。
AppleWatchはとにかく取得できる指数が多いので、ライフロガーとしては最右翼の一つとして挙がるスマートウォッチです。シリーズ7から採用された心電図も健在。日本国内で医療機器指令93/42/EECの認証を受けたスマートウォッチは相変わらず AppleWatchのみなので、国内におけるライフロガーの立ち位置は他と比べて抜きんでています。
自分の健康度合いをはかる指標としては十分参考になります。睡眠時無呼吸のモニタリングもできるようになり、ちょっと健康が気になっている方には特にオススメですよ、AppleWatch10!
心電図なら AppleWatch一択
睡眠時無呼吸がフォーカスされているAppleWatchですが、「心電図(ECG)」機能ももちろん健在。医療機器指令93/42/EECの認証を含む諸々の承認を得ているのが現時点で Apple Watch (シリーズ4以降) しかないので、少なくとも国内においては独壇場です。
ヘルスケア目的で購入するなら国内では AppleWatch一択。医療機器指令の認証は数年前から一向に変化がなく、いまだに AppleWatch以外のスマートウォッチでは認可が下りていません。なんででしょうねえ…
まとめ
細かくブラッシュアップされて、まさにこれまでの集大成といえる一台になったAppleWtachのシリーズ10。46mmの大画面ながらシリーズ最薄のケース、LTPO3 OLEDの採用で広い視野角を確保、常時表示モードのリフレッシュレートが向上したことで、腕時計としての使い勝手が爆上がり。睡眠時無呼吸のモニタリングにも対応したライフロガーとしても優秀な一台です。
性能的には Ultra 2に肉薄。充電速度の向上と、ジェットブラックの復活も見逃せません。チタニウムボディも良いですが、個人的にはアルミのジェットブラック推し。ミニマルでクールです。
先述のように、ケースは46mmと42mmをラインナップ。価格差は約5,000円です。46mmは写真で見るより大きいので、手首が細い方は42mmにしておくのが無難です。ガタイのあるメンズ諸兄には断然、46mmを推します。あとは予算とお好みでどうぞ。
今回はこれにて。最後までお読みいただき、ありがとうございました。