「先生!うちの子、大変な病気なんじゃないですか!?」
「いやいや、単なる梅毒ですよ」
「そんな!すぐに治らないんですか?手術とか、オペとか、バチスタとか」
「そんなもん使わなくても、抗生物質で治せますよ」
「更生施設!」
プロっぽく診せると誤字ってしまうと、いきなりこんなわけのわからない小芝居から始まってしまいます。梅毒も放っておくと鼻がもげたりしますので気をつけましょう。
今回はそういう話ではなく、お好み焼きを焼いてプロっぽく見せる方法なのですが、写真をご覧いただければ一目瞭然です。何も考える必要はありません。まず、ソースをべよーっと塗って、その後にマヨネーズをじゃじゃじゃじゃじゃーっとして、後はお箸ですーっすーっすーっとするだけでこのようにプロっぽく見えるお好み焼きの完成です。本当にありがとうございました。
これだけだと、いかにも「役に立つブログ」っぽいので、しょうもない豆知識でも書いておきましょう。お好み焼きを焼くときですが、とにかくさわらないで待ちましょう。間違ってもフライ返しみたいなもので、ぺんぺん叩いたりするのはやめてください。テフロン加工のフライパンで焼く場合、脂身の多い豚肉を下に敷いて、お好み焼きの生地を上からかぶせるようにのせて、中火か弱火でじっくり焼きます。この時に、間違ってもぺんぺん叩いてはいけません。そして、なんとなく焦げてきたような香りがしてきたら、ぺしょっとひっくり返します。そして、めちゃくちゃ弱火にして、フライパンのふたをして、3分から5分程度蒸し焼きにします。この時もぺんぺん叩かないこと。生地の中に含まれている空気が全部逃げてしまって、がちがちのおいしくないお好み焼きになってしまいます。
とにかく、さわらずにじっくりと時間をかけて焼けば、お好み焼きは美味しく出来上がりますので、難しく考えすぎないようにしましょう。ちなみに、たこ焼きも同じで、原則さわらないで待ちます。外側がカリカリに固まったところで、一回だけ竹串か何かでくりっとすればおしまい。たこ焼きをちゃんちゃかくりくり回して焼いている人がいますが、あんなものはパフォーマンスであって、素人のすることです。
なんでも同じですけどね。焼きものはさわらない。料理の鉄則です、ぐわぐわ団の。合掌。