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月宮殿さん
月宮殿
レビュアー:
関西人の心をつかんで離さない、名作バラエティーの舞台裏。 笑いにストイックな男たちの「プロジェクトX」
この番組は、視聴者から寄せられた依頼に基づいて
“上岡探偵局長”が部下の探偵たちを野に放ち、世のため人のため、
公序良俗・安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に
調査追求する娯楽番組である


少なくとも関西の人間なら誰でも知っているこの番組。
おならに火はつけられるのか、一粒で300メートルのグリコキャラメルを
食べ続ければマラソンを完走できるのか。

まことにアホらしい、視聴者の依頼に探偵たちが体当たりで挑戦していく。
子供のころから大好きな番組だった。

その立ち上げスタッフが書いたのがこの本。
きっかけをつかむブレストのやりとりから、
企画書の内容(冒頭の引用は、番組冒頭のテロップだが実は企画書の文章でもある)、
取材・制作にあたるディレクターに配られた心得、
さらには「なにが面白いか」をめぐって掴み合いの喧嘩までした
制作者の人間模様まで、すべてが記されている。

作者が自賛するように、コメントフォローやツッコミテロップなど
現在のバラエティーでは当たり前の演出の原型がこの番組から生まれた。

素人をいじったり、タレントに危険なことをさせて面白がるスタイルも
この番組から生まれたといってもよい。

タレントがけがをしたり、ほとんど「いじめ」に近い構造がみられる
昨今のバラエティー。
しかし、その源流たる「探偵!ナイトスクープ」には、素人、タレントにかかわらず
出演者への「愛情」と、これまでにない番組を作ろうとする制作者の高い志があった。

四半世紀にわたってこの番組が続いてきた大きな要因はそこだと思う。
テレビがつまらなくなったといわれる今、ナイトスクープの精神に学ぶことは多いのでは
ないだろうか。
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月宮殿
月宮殿 さん本が好き!2級(書評数:34 件)

ミステリー、ファンタジー、ノンフィクショクン、時代小説なんでも好きだけどホラーはだめかも・・・

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素晴らしい洞察:1票
参考になる:11票
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この書評へのコメント

  1. 風竜胆2012-10-13 19:31

    探偵!ナイトスクープ 、私も大好きで、欠かさず視ていますw
    でも、最近少しネタが不足気味かなww

  2. はにぃ2012-10-13 23:31

    私も欠かさず見てます♪
    東京出身の私は、依頼される方がとても素人とは思えない!

  3. 月宮殿2012-10-16 21:26

    たまご爆発させたり、おならに火をつけたり・・・
    初期のナイトスクープはほんとにすごかったですね。

    依頼人もチョイ役の専門家もみんな笑わせてくれるのが関西人です(笑)

  4. No Image

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