taka2さん
レビュアー:
▼
法廷闘争の準備を進めるバロット、市の実権を握ろうとするハンター、暗躍するシザース、三者三様の思惑が交錯する!
冲方丁さんのマルドゥック アノニマスシリーズの最新刊です。もう9巻なんですね。このシリーズはずっと読み続けようかと思っています。
ハンターの共感から外れたシルヴィアとラスティ。シルヴィアを確保したバロットたちは、ハンター攻略の糸口を探そうとするがー。
8巻はハンターの組織を中心としたほぼバトルだけの巻でしたが、本巻ではハンター、バロットたちの描写が切り替わりながらそれぞれの思惑が描かれています。個人的には本巻の方が好みです。バトル描写だとどうしても主人公であるバロットの強さがきわだちすぎるので(それはそれでいいのですが)、各人の思惑が交錯する本巻のような進め方の方が、登場人物が多い本作だと読んでいて面白く感じます。
しかし登場人物が多いですねー。もはや覚えきれなくなってきました(笑)。本巻ではミステリー要素も増えてきていますが、飽きさせない工夫を凝らそうとしているのかな、と感じられました。さすがに9巻まで続くと、どんな作品でも少しだれてくるなあ、とは感じてしまいます。
個人的には共感を得られなくなった理由と、シザースたちの暗躍、そしてシザースたちの女王、ナタリアの今後の活躍に期待大ですね。特に意識を共有し、政治力を武器に暗躍するシザースたちとの闘いはどのように描かれていくのか、とても楽しみでもあります。
ハンターの共感から外れたシルヴィアとラスティ。シルヴィアを確保したバロットたちは、ハンター攻略の糸口を探そうとするがー。
8巻はハンターの組織を中心としたほぼバトルだけの巻でしたが、本巻ではハンター、バロットたちの描写が切り替わりながらそれぞれの思惑が描かれています。個人的には本巻の方が好みです。バトル描写だとどうしても主人公であるバロットの強さがきわだちすぎるので(それはそれでいいのですが)、各人の思惑が交錯する本巻のような進め方の方が、登場人物が多い本作だと読んでいて面白く感じます。
しかし登場人物が多いですねー。もはや覚えきれなくなってきました(笑)。本巻ではミステリー要素も増えてきていますが、飽きさせない工夫を凝らそうとしているのかな、と感じられました。さすがに9巻まで続くと、どんな作品でも少しだれてくるなあ、とは感じてしまいます。
個人的には共感を得られなくなった理由と、シザースたちの暗躍、そしてシザースたちの女王、ナタリアの今後の活躍に期待大ですね。特に意識を共有し、政治力を武器に暗躍するシザースたちとの闘いはどのように描かれていくのか、とても楽しみでもあります。
掲載日:
投票する
投票するには、ログインしてください。
本好きの四十代です。特にSFやミステリが好きです。
マイペースで、週に一冊くらい、読んでいければとおもっています。
ここに掲載の書評は、私の個人ブログにも載せています。
この書評へのコメント
コメントするには、ログインしてください。
書評一覧を取得中。。。
- 出版社:早川書房
- ページ数:0
- ISBN:B0D45DP65Y
- 発売日:2024年05月22日
- 価格:931円
- Amazonで買う
- カーリルで図書館の蔵書を調べる
- あなた
- この書籍の平均
- この書評
※ログインすると、あなたとこの書評の位置関係がわかります。
『マルドゥック・アノニマス9 (ハヤカワ文庫JA)【Kindle】』のカテゴリ
登録されているカテゴリはありません。