惰眠をむさぼり、食欲に負けてしぶしぶ起きた土曜朝10時
お腹が空いて、目が覚めました。
目の前にあったのは……食パン。
マヨネーズをたっぷり。
ロースハムを1枚乗せる。
完成。
ハムに到達しない部分の、四隅から食う。
その後、中央に向かってまわしながら食う。
最後に残ったそのひと口。それは「トロ」です。心して食べましょう。
残業にストレスフル。終電のため飯屋も寄れず帰ってきた深夜0時
もち麦ご飯。
ウインナー3本。
しょう油を一周。
完成。
和(ご飯)と洋(ウインナー)をスムーズにつないでくれるしょう油が要。
ウインナーの小気味いい食感と、もち麦のプチっと感がベストマッチ。
ウインナーは3本。4本は、贅沢すぎ。
マジもう買出しに行きたくないんだけど日曜13時半
スパゲティをゆでて。
熱いうちにバターを投入。
顆粒のこんぶ茶をパラパラっと、しょう油を一周。
よ~く和える。
完成。
バターの豊かなコク、しょう油の深みある塩味。こんぶ茶の滋味深さ。
それらが小麦のうま味を最大限引き出してくれます。
炭水化物をダイレクトに味わうにはこれが一番。
完全に寝過ぎて朝食を食べ損ねた土曜12時
冷凍うどんをチン。
中央に生卵。めんつゆ一周。
いかフライを砕いて入れる。
しっかり混ぜる。
完成。
いちどで使いきれて、うま味がたっぷりな駄菓子のいかフライを使うのがポイント。
食欲がない日も、つるつるっといけちゃいます。
麺を食べ終え、底に残る黄身をまとったいかフライ達を一気にすすり込むのも好き。
呑みすぎた後、酔った衝動に任せて深夜1時
さっと水をかけた焼きそばの麺を浅め皿に乗せ、軽くラップしてレンジで2分。
ぽん酢を一周。
食べるラー油を乗せ……
しっかり混ぜる。
完成。
油そばとして認識できるギリギリのライン。
「深夜にこんなジャンクなものを食べる」という背徳感が最高のスパイス。
調子のってマヨかけちゃったりして。
悪夢の二日酔いからやっと離脱し、逆に食欲が増してきた17時
袋タイプの味噌らーめんを作る。
キムチをのせて、ごま油をかけて。
完成。
キムチのエキスとごま油をスープにゆっくり溶かしながら
やわらかくなった揚げ麺をすする。
食べ終わった頃には、完全回復です(もう夕方です)。
こういう日が、あってもいいんだよ。
手料理や外食もいい。
でも、彩りとか、栄養バランスとか、そういうのを気にしない。
誰に教えたいわけでもない。写真に撮って、誰かに見せたいわけじゃない。
そんな簡素なご飯でも、妙に満たされる時がある。
いつもなにかに追われ、無常に過ぎ去っていく日々の中で、こういうご飯が意外と大切なんじゃないかと思います(大げさ)。
書いた人:ディスク百合おん
ナードコアという特別なテクノを得意とするミュージシャン。コンビニで手に入る食品を合わせて新しい料理を作りあげる「コンビニかけ合わせグルメ」を紹介する人として様々な媒体に取り上げられ、同名の初書籍が2017年11月2日(木)に発売。山本さほ「岡崎に捧ぐ」に登場する杉ちゃんのモデルという棚ぼた知名度も獲得している。