コロナ禍が落ち着き、ビジネス・パーソンがオフィスに戻り、日常の仕事のスタイルが戻った2023年~2024年でしたが、日本のビジネス・パーソンは、ますます忙しいと感じ、ストレスが大きくなっているようです。
コロナ禍が落ち着き、ビジネス・パーソンがオフィスに戻り、日常の仕事のスタイルが戻った2023年~2024年でしたが、日本のビジネス・パーソンは、ますます忙しいと感じ、ストレスが大きくなっているようです。
セイコーが毎年公表している「セイコー時間白書2024」では、2024年は、2023年と比較しても、かなり大きな、時間への意識の変化があったようです。
調査結果によれば、「普段どの程度時間に追われていると感じるか」という質問に対して、70.8%が「時間に追われていると感じる」と答え、昨年(64.5%)から6.3ポイント増えました。「時間に追われる感覚の変化」に関しては、53.9%が「強くなった」と答えており、2023年(49.2%)から4.7ポイント増えました。また、「1日が24時間であること」に対しては、60.8%が「足りない」と答え、昨年(55.3%)から5.5ポイント増えています。どうやら、2024年になり、コロナ前の落ち着いた仕事の状況に戻ったということではなく、多くの人が、より一層のあわただしさ、時間の足りなさを感じているようです。
2023年から2024年は、物価上昇が続いた期間でもありました。一部の大手企業を除けば、実質賃金は低下している状況にもかかわらず、時間に追われている感覚が強まり、1日24時間では足りない人が増えている状況は、あまり健全とは言えないようです。
この調査では、自分の1時間の価値を聞いています。「オンタイム(仕事・家事・勉強をする時間)とオフタイム(プライベートな時間)について、自分にとっての1時間の価値はいくらか」に対して、オンタイムは平均で1時間4,672円(昨年4,053円 +619円)、オフタイムは12,974円(昨年11,939円 +1,035円)となり、どちらも昨年より増加しています。
オンタイムの価値が4,672円とは、昨年比上昇したとはいえ、相当低い印象を得ます。仮に月に170時間の労働タイムとして、月に794,240円、年間約953万円ということになります。これは、自分の価値が年間953万円しかないと思っていると見るべきでしょう。日本人の遠慮深さと奥ゆかしさなのかもしれませんが、自分のスキル、能力の自信のなさが表れていると言えると思います。
ビジネスにおける価値は、アウトプット
オンタイムの価値を上げるには、改めて考えるまでもなく、スキルを伸ばさない限り、アウトプットに変化はありません。
関連記事
2009.10.27
2010.03.20