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フィンテック「金縛り」のアリババ、市場予想を上回る決算発表 〜今後はローエンド市場を強化:浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(1/4 ページ)
アリババグループは2月2日、2020年第3四半期決算を発表した。中国当局の監視が厳しくなる中、売上高は前年同期比37%増の約3兆5600億円、純利益は同52%増の約1兆2800億円と、市場予想を上回るものとなった。今後は、コロナ禍の消費変化に対応する新事業やのローエンド市場を強化する方針を強調した。
アリババグループは2月2日、2020年第3四半期(10〜12月)決算を発表した(リンク)。売上高は前年同期比37%増の約2210億元(約3兆5600億円)、純利益が同52%増の794億元(約1兆2800億円)で、市場予想を上回る決算を受け、証券会社各社はアリババの投資判断を「買い」とし目標株価も引き上げた。
ただ、中国当局の同社に対する監視はさらに厳しくなる情勢で、アリババの株価はこの数カ月低迷している。今は巣ごもり需要の追い風を強く受けているが、規制・ライバルの追撃という逆風も次第に顕在化している。
張勇(ダニエル・チャン)会長は決算会見で、中国政府が導入準備を進めている独占禁止法の影響の大きさを認めつつ、コロナ禍の消費の変化に対応した新事業、特にアリババの弱点とされているローエンド市場を強化する方針を強調した。
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