ケータイの内蔵スケジューラのメリットは第1回で触れたとおり。では具体的にどんな活用法があるのだろうか。PCや紙の手帳にはない、ケータイのスケジューラならではの便利機能を紹介しよう。
筆者は「○○○社発表会」「○○○社取材」「○○さん打ち合わせ」などの件名をスケジューラに入力することが多いが、1文字ずつ入力することは滅多にない。一度入力した単語は学習されるので、例えば「山田さん 打ち合わせ」という件名で一度登録すれば、以後は「や」と打つだけで「山田」→「さん」→「打ち合わせ」と連携して候補が表示され、候補を選ぶだけで予定を登録できる。
「ケータイは文字入力に時間がかかるから……」という理由で敬遠している人も多いだろうが、一度入力した単語は学習してくれるので、使い続けるほど入力の手間が減る。これは予測変換と連携予測に標準対応しているケータイならではの機能といえる。PCでも予測変換と連携予測に対応した日本語入力システムはあるが、標準的な機能にはなっていない。
予定がたくさん入っていると、時刻を勘違いしたり、予定そのものを忘れてしまったりすることも起こりうる。そんなときに役立つのがアラーム機能だ。予定開始時刻の数分〜数時間前にアラーム通知するよう設定すれば、予定が直前に迫っていることを確認できるので、勘違いやうっかり忘れを防げる。
アラームの通知時間は機種によって異なるが、12〜24時間くらい前まで設定できれば、「前日の夜にアラーム通知するよう設定して、当日の準備を忘れないようにする」といった活用もできる。打ち合わせや商談など外出する予定がある場合、30分や1時間前など、出発時刻の数分前にアラーム通知するのも効果的だ。
また、予定のアラームは「毎日」「毎週」「毎月」などの設定で繰り返し鳴らすこともできるので、ゴミ出しやドラマの録画予約、経費の精算など、決まった周期でやらなければならないことのうっかり忘れも防げる。
もう1つ、予定を確実にチェックできる機能として重宝するのが、登録した予定を当日の待受画面に表示する機能だ。これはドコモの三菱電機や富士通端末の「待受カスタマイズ」機能が有名で、この機能を利用すれば、待受画面に当日の予定やメモ、カレンダーなどを表示できる。また、auの京セラ端末は「ペタメモ」機能を使って、PCに付せんを貼る感覚で待受画面に予定やメモを貼り付けられる。NokiaとWindows Mobile対応端末も、当日の予定を待受画面に表示できる。
手動で起動するスケジューラだと、うっかり予定を見落としてしまうこともありえるが、待受画面はケータイを開くたびに見るので、予定の見落としを防げるのはもちろん、スケジューラを起動せずに予定を確認できる。
カレンダーを待受表示できる機種は多いが、“当日の予定”を待受表示できる機種は意外と少ない。そのほかのメーカーの端末にも、ぜひ待受画面の設定項目に「スケジュール」を追加してほしい。
細かい機能だが、使ってみると意外に便利なのがカテゴリアイコンだ。予定の件名や時刻などと一緒にアイコンを登録すると、機種によってはカレンダー上にアイコンが表示されるので、1カ月の間にどんな予定があるのかを瞬時に把握できる。
紙の手帳だと、予定のジャンルを分けて表示するには、ペンの色を変えるなど一工夫する必要があるが、ケータイのスケジューラならアイコンを変えるだけでいいし、編集も容易なので、さほど手間はかからない。
予測変換+連携予測 | アラーム機能 | 予定の待受表示 | 予定のアイコン設定 | |
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対応機種 | ほぼすべての現行機種 | ほぼすべての現行機種 | 富士通や京セラ、Nokia端末、Windows Mobile対応端末など一部機種 | ほぼすべての現行機種 |
設定時間 | 0分 | 1件あたり約2分 | 1件あたり約2分 | 1件あたり約1分 |
料金 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
お役立ち度 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
簡単操作度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
自慢度 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
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