怪しいモバイルバッテリーを見抜くコツ NITEがXで伝授、ポイントは4つ

» 2025年01月09日 12時20分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 今や生活に欠かせない存在となったスマートフォン。外出先で充電をするためにモバイルバッテリーを使う人も多いだろう。しかし、その安全性について不安を感じている人も少なくないのではないだろうか。

 製品評価技術基盤機構(NITE)はそんな人に向けて、怪しいモバイルバッテリーを見抜くコツをXで公開した。ポイントは大きく4つある。順に見ていこう。

バッテリー battery 危ない 怪しい 外出先でスマートフォンを充電する際に欠かせないモバイルバッテリー

その1:PSEマークの近くに事業者名の表記があるかどうか

 PSEマークとは、電気用品安全法の基準をクリアした製品に付記されるマークを指すが、国に登録した検査機関が認証するわけではなく、自主検査に基づいて付記できるため、PSEマークだけを頼りにモバイルバッテリーを選ばない方がいい。

 PSEマークの近くに届け出を行った事業社名が記載されているかどうかを確認しよう。怪しいモバイルバッテリーにはPSEマークはあっても、事業社名が記載されていない。

その2:商品説明やレビューの日本語がおかしくないか

 モバイルバッテリーの販売サイトの中には、日本語表記が正しくないサイトがある。翻訳ソフトの文章をそのまま使用している可能性があり、このようなサイトでは粗悪品のリスクが高まる。

 レビューにも注意が必要だ。実際に使用したことがないのに、高評価の偽レビューを行う、いわゆるやらせレビュー(さくらレビュー)が存在する。高評価レビューで日本語表記が正しくない場合や販売数に対して、わずか数日間で多くの高評価レビューがある場合は、やらせレビューの可能性がある。

バッテリー battery 危ない 怪しい PSEマークの近くに事業者名の表記があるかどうか、商品説明やレビューの日本語がおかしくないかを確認しよう

その3:販売サイトに記載の住所や電話番号が海外かどうか

 販売サイトに記載の住所や電話番号が海外の場合、日本語でのサポートを受けられないことや、利用者から販売事業者に連絡できないケースがある。販売事業者名の記載があったとしても、購入後のサポートがあるのかどうか、連絡が取れるのかどうかを注意深く確認しよう。

その4:処分しやすいかどうか

 ほとんどの自治体では、モバイルバッテリーを一般家庭用のゴミ(燃えるゴミ/燃えないゴミ)として回収していない。理由としては、モバイルバッテリーを回収する際などに圧力が加わることで、発火につながる危険性があるためだ。

 リサイクルマーク(スリーアローマーク)があり、かつ小型充電式電池のリサイクル団体である「JBRC」の会員企業が製造したモバイルバッテリーは、家電量販店やホームセンターなどの回収ボックスに出せる。

バッテリー battery 危ない 怪しい 販売サイトに記載の住所や電話番号が海外かどうか、処分しやすいかどうかを確認しよう

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2025年01月10日 更新
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