9月25日に「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」が発売された。毎年恒例だが、このタイミングに合わせて、各キャリアが新しい料金プランやキャンペーンを発表する。しかし各社複数の料金プランがあるうえ、適用条件にも違いがある。2015年のiPhone料金比較は「機種変更」と「MNP」に絞り、3社の最安プランをチェックしていく。果たしてどのキャリアが安いのか?
3キャリアが提供している料金プランやキャンペーンは多岐にわたり、ザッと見ただけではどこが安いのかが分かりにくい。というわけで2015年も3キャリアの比較表を作成した。今回は比較する要素を絞り「iPhone 5s(16Gバイト)のユーザーがiPhone 6s/6s Plus(64Gバイト)に機種変更・MNPする場合」の料金を比較する。
当然ながら下取り、購入するiPhoneの容量が違えば、結論も変わる。また家族でデータ通信の容量をシェアする、通話定額の要不要など、使い方によっては別の料金プランの方が安くなる場合がある。
表では、iPhone 6sとiPhone 6s Plusそれぞれで、最も安いキャリアの料金に赤いマーカーを引いている。
まず機種変更のケースを比較していく。なお、表に明記したそれぞれの価格は税込だが、消費税は利用料の合計額に課されるので、実際の請求額とは異なる場合がある。
iPhoneの本体価格、実質価格は以下の通り。
NTTドコモ | au | ソフトバンク | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
iPhone 6s | iPhone 6s Plus | iPhone 6s | iPhone 6s Plus | iPhone 6s | iPhone 6s Plus | |
本体価格 | 9万9792円 | 9万9792円 | 9万7080円 | 10万9920円 | 10万6560円 | 11万9520円 |
実質価格 | 3万8880円 | 5万1840円 | 3万8640円 | 5万1480円 | 3万8520円 | 5万1480円 |
一括払いで買うのならauのiPhone 6s、ドコモのiPhone 6s Plusが全モデルとも10万円未満なので、初期の負担が若干は和らぐ。各社の毎月の割引を加味した実質価格を比較すると、ソフトバンクが2機種とも安い。auはiPhone 6s Plus(の機種変更)ならソフトバンクと同額だ。
続いて各社の最安料金プランを見ていこう。キャリアによっては、1回5分以内の国内通話が24時間かけ放題になる新しい料金プランが安いとは限らないことが分かる。
NTTドコモの最安プラン | auの最安プラン | ソフトバンクの最安プラン | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
基本料金 | カケホーダイ | 2916円 | スーパーカケホ | 1836円 | ホワイトプラン | 1008円 |
インターネット接続料 | spモード | 324円 | LTE NET | 324円 | S!ベーシックパック | 324円 |
データ定額 | データSパック | 3780円 | データ定額3 | 4536円 | パケットし放題フラット for 4G LTE | 6156円 |
24カ月合計 | 7020円 | 6696円 | 7488円 | |||
3キャリアで1番安い料金プランは、KDDIが開始したばかりの「スーパーカケホ」+「データ定額3」の組み合わせが最安だ。
しかしドコモでは新しいカケホーダイライトではなく、「カケホーダイ」+「データSパック」の組み合わせが安いし、ソフトバンクでは「ホワイトプラン」+「パケットし放題フラット for 4G LTE」が安い。
ドコモとソフトバンクでは新しい料金プランでは、組み合わせられるデータ定額プランが5Gバイト〜(月5400円)と高いため、最安にならない。
iPhone発売に合わせてキャンペーンも始まり、旧iPhoneの下取り額、割引なども変更になる。その比較が以下の通り。
NTTドコモ | au | ソフトバンク | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
iPhone 5s下取り金 | ゼロから機種変キャンペーン(iPhone 5s)下取り金額 | -9720円 | スーパー機種変更キャンペーン(iPhone 5s)下取りポイント還元 | -2万1600円 | 機種変更下取りプログラム(iPhone 5s)下取り金額 | -2万5560円 |
機種変更関連の割引 | ゼロから機種変キャンペーン(iPhone 5s)月々サポート増額 | -1万6200円(675円×24回) | スーパー機種変更キャンペーン au WALLETチャージ | -1万円 | なし | − |
合計 | -2万5920円(24カ月分) | -3万1600円 | -2万5560円 | |||
ドコモの「ゼロから機種変キャンペーン」では、iPhone 5s(全容量)の下取り額が9720円と安いが、iPhone 5sを下取りに出すと、iPhone 6sの月々サポートが1万6200円(675円×24回)増額されるので、トータルで見ると2万5920円引きとなかなかの金額になる。
auは「スーパー機種変更キャンペーン」を行い、iPhone 5s(全容量)の下取り額をポイント(2万1600円分)で還元し、au WALLETに1万円をチャージする。これで合計3万1600円分になり、3社のキャンペーンでは一番お得だ。
ソフトバンクは「機種変更下取りプログラム」でiPhone 5s(全容量)を2万5560円で下取り。下取り額自体は一番高いのだが、キャンペーン全体で見るとau、ドコモにかなわない。
では最後にiPhone本体の実質価格、料金プランやキャンペーンの割引、下取り額を含め、24カ月分のトータルコストを求めてみた。
NTTドコモ | au | ソフトバンク | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
iPhone 6s | iPhone 6s Plus | iPhone 6s | iPhone 6s Plus | iPhone 6s | iPhone 6s Plus | |
本体実質価格 | 3万8880円 | 5万1840円 | 3万8640円 | 5万1480円 | 3万8520円 | 5万1480円 |
基本料金 24カ月時 | 6万9984円 | 6万9984円 | 4万4064円 | 4万4064円 | 2万4192円 | 2万4192円 |
インターネット接続料 24カ月時 | 7776円 | 7776円 | 7776円 | 7776円 | 7776円 | 7776円 |
データ定額 24カ月時 | 9万720円 | 9万720円 | 10万8864円 | 10万8864円 | 14万7744円 | 14万7744円 |
iPhone 5s下取り金 | -9720円 | -9720円 | -2万1600円 | -2万1600円 | -2万5560円 | -2万5560円 |
下取り関連の割引 | -1万6200円 | -1万6200円 | -1万円 | -1万円 | − | − |
24カ月合計 | 18万1440円 | 19万4400円 | 16万7444円 | 18万584円 | 19万2672円 | 20万5632円 |
機種変更時のトータルでの最安はauで、iPhone 6sを17万円台で運用できる。iPhone 6s Plusも19万584円で最安だ。続くのがドコモで、機種変更ではソフトバンクが一番高い。
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