AppleがiPhone OS 4.0 SDKのβ版公開に合わせて、SDKの利用規約を変更したことが物議を醸している。新たな規約では「アプリケーションはObjective-C、C、C++、またはiPhone OS WebKitエンジンによって実行されるJavaScriptで書かなければならない。C、C++、Objective-Cで書かれたコードのみコンパイルして公開APIに直接リンクできる(変換・互換のためのレイヤーやツールを使って公開APIにリンクするアプリは禁止する)」となっている。これにより、Adobeの「Packager for iPhone」ツールでFlashアプリをiPhoneアプリに変換したり、C#で書いたアプリを.NETフレームワークでiPhoneアプリに変換するといったことができなくなる。
開発者からはこの変更を批判する声が上がっており、「Flashつぶしのための変更ではないか」との見方もある。Adobeは「新しい規約を調査しており、Packager for iPhone技術の開発を続ける」とコメントしている。この技術はAdobeのCreative Suite 5に搭載される予定だ。
ジョブズ氏はこの件についての問い合わせについて、品質維持のための措置と答えている。同氏はクロスプラットフォームアプリを開発するための中間レイヤーが「水準以下のアプリを生み出し、iPhoneプラットフォームの進歩を妨げる」ためと説明している。
ハッカーの「DVDヨン」ことヨン・ヨハンセン氏はジョブズ氏のこのコメントを受けて、自身のブログで次のように述べている。「Windows版iTunesはCoreFoundationやCoreGraphicsなどの非ネイティブAPIを使っているため、スティーブ・ジョブズはWindows版iTunesを水準以下と言っているようなものだ。iTunesはWindowsのネイティブAPIを使っていないため、Windowsプラットフォームの進歩を妨げているのだろうか? スティーブの論理で言えば、MicrosoftはWindowsでiTunesなどのアプリを禁止すべきだ」
Steve Jobs defends Apple's changes to iPhone developer agreement(AppleInsider)/Is Flash Finally Banned from iPhones?(PCWorld)
AppleはMacBookの新モデルを近く投入するようだ。PC販売のMicrocenterの関係者によると、同社の購買システムを「Apple Notebooks」で検索すると、「Apple System Good-USA」「Mac System #1 Best-USA」「Mac System #2 Best-USA」「Mac System Better-USA」と呼ばれるモデルが新たに出てきたという。価格は1799〜2299ドルで、情報提供者は4月13日に入荷する可能性があるとしている。
Rumor: New Macbook SKUs indicate notebook update this week(Ars Technica)
Intelが6月末までに、実験的な48コアプロセッサを研究者向けに出荷する。主に学術機関向けに限定量を提供するという。このプロセッサは研究プロジェクトの一環として開発したもので、一般向けには販売しない可能性があるが、その技術を今後のプロセッサに活用する計画だ。48コアプロセッサのクロックスピードはAtomと同等で1.66G〜1.83GHz。すべてのコアが相互に通信することで、パフォーマンスが大幅に向上するという。
Intel to Ship Samples of Experimental 48-core Processor(PCWorld)
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