アプリストアの調査・分析が専門のオランダのDistimoは5月26日、米Googleのアプリストア「Android Market」に関する調査結果を発表した。調査期間である4月1日〜5月19日に世界のAndroid Marketでダウンロードされた有料アプリのうち、80%はダウンロード数が100未満だったという。
米AppleのApp Storeでは米国版のみで3月と4月を合わせて、50万本以上ダウンロードされた有料アプリが6本あったが、世界のAndroid Marketで同期間に50万本を超えた有料アプリは2本だけだった。こうした結果から、開発者にとってAndroid Marketで収益を上げるのは、App Storeより困難だとDistimoは指摘する。
無料アプリで500万本以上ダウンロードされたのは96本で、5000万本以上ダウンロードされたのは「Google Maps」1本だけだった。ダウンロード数が100本未満だったのは無料アプリの20%だった。
Distimoは、Android MarketでのアプリダウンロードがApp Storeと比較して少ないことの原因の1つとして、アプリのトップチャートの動きの少なさを挙げている。例えば4月には、AppleのApp Store(米国)では無料のトップ300に843本、有料のトップ300に584本のアプリがランクインしたが、Android Market(米国)ではそれぞれ388本と363本だったという。
また、ユーザーへの露出がダウンロード数に大きく影響するとして、アプリストアのランキング表示についても比較している。App Storeでは94本のアプリがトップ10チャートで紹介された一方、Android Marketでは26本だった。
Googleはアプリ露出の重要性を認識しているようで、5月12日に人気アプリランキングやスタッフのお勧めなどをアプリストアに追加している。
Googleは5月に、Android Marketに登録されたアプリ数は20万本と発表している。米Fortuneによると、App Storeの登録アプリ数は50万本。
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