米Googleは9月2日(現地時間)、同日リリースしたAndroid版「Chrome 45」安定版で、「Custom Tabs」の利用が有効になったと発表した。
Custom Tabsは、Googleが今年のGoogle I/Oで紹介した、Androidアプリ内でWebページをシームレスに開くブラウザをアプリに追加するための新機能。
アプリ開発者はこれまで、ユーザーがアプリ内の外部へのリンクをタップした際、Webブラウザを別途起動させるか、Googleが提供するWebViewで構築するアプリ内ブラウザでページを開くしか選択肢がなかった。
だが、別途ブラウザを開くには時間がかかるし、WebViewではブラウザの設定を共有できないだけでなく、ずっとアップデートしていく必要があるといった問題があった。
Custom Tabsはアプリへの統合が容易なだけでなく、開くページのデザイン(ツールバーの色など)をアプリに合わせることもできるという。
また、リンク先をあらかじめ読み込んでおくため、リンク先をシームレスに高速に開ける。以下のアニメーションは、Chromeブラウザ、Custom Tabs、WebViewのリンク先読み込み速度比較だ。Custom TabsはChromeよりも速い。
Custom TabsはChromeと同じセキュリティー機能を持ち、ユーザーがChromeで親しんでいるユーザーインタフェース(UI)を提供する。例えば、ユーザーが既にChromeでログインしているWebサイトであれば、Custom Tabsでそのサイトを開いた際もログインした状態になる。Chromeの、パスワード保存や同期などの機能もCustom Tabsで使える。
Custom Tabsは、既にFeedly、Medium、The Guradian、Tumblr、Twitterなどのアプリがサポートしているという。
アプリにCustom Tabsを追加する方法はこちらの開発者ガイドにまとめられている。
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