「無料マストドンβ m.to」というサービスが5月2日に開設された。「話題のマストドンをブログのように一般の方でも簡単に立ち上げられるようにしたい」ということで、無料で「m.to」(ムトーと呼ぶらしい)のサブドメインを使ったインスタンスを立てられる。
試してみたいとこの連載コラムでも書いていたのだが、サーバ構成見直しのためにいったん募集を停止。5月16日にサービスが再開されたのでさっそく試してみた。
インスタンスの登録は簡単だ。モバイルからもできるのでやってみた。free.m.toのトップページに掲載されている許諾事項を読み、納得できたらインスタンスのサブドメイン、メールアドレス、パスワード、名前(個人または法人)を入力する。将来広告入りで無料で使うか有料版で広告なしがいいかのアンケートもある。本番運用時には広告モデルか課金モデルになる可能性があるということだ。
登録するとすぐにインスタンス作成処理を10分ほどで行うというメールが返ってきて、完了するとまたメールが届く。7分で届いたメールには管理画面へのリンクが掲載されていて、管理者のメールアドレスとパスワードを入力すれば完了となる。
5ユーロからインスタンスを立てられる、Masto.hostに似ているが、自動化されているところが違うようだ。
では、お一人様インスタンスにする予定のわが領域(とりあえず無料)にアクセス。
最初は重いという警告があらかじめあったのでゆっくり待っていると、いきなりこんな画面になった。おかしい。誰もフォローしていないのに、ホームタイムラインに書き込まれている。
リロードすると消えるのだが、しばらくするとまた別のユーザーから書き込みがある。ブーストされたり、お気に入りされたりもする。おかしい。
free.m.toの利用者(管理者)が集まるインスタンスがあるというのでのぞいてみたら、やはり同様の状況が多数発生している模様。
SF作家で自身でインスタンスを運用している藤井太洋さんは、リロードして解消する状態なのはWebサーバのNginxの設定がおかしいのではないかと指摘。
昨日からその状態が続いているのだが、free.m.toの管理者はまだ気づいていないようだ。現時点でオススメはできない。
というわけで、作成までの体験はなかなかよいのだが、出来上がったインスタンスはダメダメだった。混濁したタイムラインをなんとかして仕切り直しをお願いしたい。ニーズはあるはずなので。改善されたら追記する予定。
追記1:「不具合発生中の為、新規インスタンス作成を一時停止しております。(5/17)」が掲載された。
追記2:「不具合を修正し現在動作確認中。確認でき次第、新規インスタンス作成を再開します。(5/17)」が同日夕方に掲載された。
5月18日朝に自分のインスタンスで試してみたところ、タイムラインの混濁は解消された。しかし、自分のトゥートやリモートフォローのトゥートがホームに表示されない不具合が生じている。
追記3:5月24日の改修により、タイムラインの混濁は解消。リモートフォローのトゥートもちゃんと表示されるようになった。レスポンスも特に問題なく、これが無料で提供されるのであれば、アイデアはあるけど技術が、お金が、という人たちにとって朗報になるのは間違いないだろう。再開を待ちたい。
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