米Googleは3月6日(現地時間)、“ローカルAI”でIoT端末を構築するためのプラットフォーム「Coral」(β)を発表した。カメラモジュールや開発ボードなど、5種類のハードウェアも披露した。
ローカルAIあるいは「オンデバイスAI」とは、クラウドではなくエッジあるいはローカルあるいはデバイス上でAI処理を行うこと。Coralは「完全なローカルAIツールキットを提供する」という。ハードウェアコンポーネント、ソフトウェアツール、ローカルでニューラルネットワークを構築するために必要なコンテンツで構成される。
いずれも同日公式版になったフレームワーク「TensorFlow Lite」をサポートする。
「Coral Dev Board」は、SoM(システムオンモジュール)として設計されたシングルボードコンピュータ。同社が昨年10月に発表したエッジデバイス向けASIC「Edge TPU」、NXPのSoC「i.MX 8M」、Wi-Fi、Bluetooth、1GBのRAM、8GBのeMMCメモリを搭載する。OSはMendel Linuxをサポートし、言語はPython(C++にも間もなく対応)。価格は149.99ドル(約1万7000円)。
カメラモジュールは、Dev Boardと互換性のある500万画素のカメラ。MIPI-CSIで接続可能。画像認識用データの取り込みに使える。価格は24.99ドル。
「USB Accelerator」は、Raspberry Piやその他のLinuxシステムなど、既存のシステムで機械学習推論を可能にするためのアクセラレータ。Edge TPUを搭載し、サポートするOSはDebian Linux。価格は74.99ドル。
この他、Edge TPUを既存システムに統合するための「PCI-E Accelerator」と、40mm四方のモジュールにCPU、GPU、Ede TPU、Wi-Fi、Bluetooth、Secure Elementを搭載するプラガブルモジュール「SoM」も年内登場の見込みだ。
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