仮想通貨「モナコイン」をユーザーから預かっていたウォレットサービス兼コミュニティーサイト「Monappy」(モナッピー)から約1500万円相当のモナコインをだまし取ったとして、警視庁が3月14日に、宇都宮市の18歳少年を電子計算機使用詐欺の疑いで書類送検したと、朝日新聞が報じた。
Monappyを運営するIndieSquare(東京都)によれば、2018年9月に攻撃を受けたことを確認。同社がホットウォレット(※)に保管していた全てのモナコインである9万3078.7316Monaが不正出金されたという。
※ホットウォレット:インターネットに接続されている仮想通貨の電子ウォレットクライアント。遠隔操作や高頻度の入出金に向く分、不正アクセス時の資産保護に弱い
仮想通貨流出事件をめぐって、国内からの被疑者検挙は初。
18年に仮想通貨取引所「コインチェック」から約580億円相当の仮想通貨「NEM」が流出した事件には、北朝鮮のハッカーグループ「Lazarus」(ラザルス)が関係しているとロシアのセキュリティ企業Group-IBが報告している。
14年に仮想通貨取引所「Mt.Gox」(マウントゴックス)から約390億円相当のビットコインが盗難された事件については、関与すると見られるロシア人の男が17年に米検察当局に逮捕されたとロイター通信が報じている。
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