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ソニーは1月12日、「VAIO」の2011年春モデルを発表した。従来同様、店頭販売向けの標準仕様モデルと、購入時に仕様が選べるソニーストア直販のVAIOオーナーメードモデルを用意し、2011年1月22日より順次発売する。
一番の注目は、標準仕様モデルに追加されたエントリークラスのモバイルノートPC「VAIO Y(YB)」だ。2010年秋冬モデルで投入された11.6型ワイド液晶(1366×768ドット表示)/Core i3-380UM(1.33GHz)搭載の「VAIO Y(YA)」と共通のボディデザインを採用しつつ、AMDの新世代プラットフォームを取り入れてコストパフォーマンスに注力した。3色のカラーバリエーションを用意している。
基本スペックは、CPUとGPUを同じダイに統合したAMDのFusion APU(Accelerated Processing Unit)であるE-350(1.6GHz)+Radeon HD 6310を装備。バッテリー駆動時間は標準で約6時間、別売のLバッテリーで約11時間をうたう。重量は標準バッテリー装着時で約1.46キロだ。32ビット版のWindows 7 Home PremiumとOffice Home and Business 2010を搭載し、実売価格は10万円前後と予想される。購入時に仕様を変更できる直販モデルは用意しない。
なお、VAIO Y(YA)およびVAIO Yの13.3型ワイド液晶搭載機は、2010年秋冬モデルが継続販売される。11.6型ワイド液晶搭載モデルのターゲットユーザーについては、CPU性能重視でオフィススイートなどの生産性を上げたいならばVAIO Y(YA)、高いGPU性能でネットのHD動画などを楽しみたいならばVAIO Y(YB)が向くという。
多彩なカラーバリエーションが特徴の据え置き型ノート「VAIO E」は、これまで直販限定だった14型ワイド液晶(1366×768ドット表示)搭載のエントリーモデル「VAIO E(EA)」を店頭向け標準仕様モデルのラインアップに追加した。CPUにはPentium P6200(2.13GHz)を採用し、カラーはマットブラウン、マットピンク、マットホワイトの3色を用意する。
そのほかでモデルチェンジが行われたのは、ハイスペックな16.4型フルHD液晶搭載ノート「VAIO F」、「VAIO E」の15.5型ワイド液晶搭載ノート(EB/EE)、13.3型ワイド液晶搭載のスタンダードモバイルノート「VAIO S」、そして21.5型ワイド液晶一体型デスクトップ「VAIO J」といった売れ筋機種が中心だ。いずれもボディデザインを2010年秋冬モデルから継承しており、基本スペックの底上げが中心の小幅なアップグレードとなっている。
13.1型ワイド液晶搭載のハイエンドモバイルノート「VAIO Z」と、AV機能を重視した液晶一体型の「VAIO L」は既存モデルが継続販売される。ただし、VAIO Zは直販モデルに新型番が与えられ、最大1TバイトのクアッドSSD構成(256Gバイト×4)が選べるようになった(基本スペックに変化なし)。
また、ビジネス向けノートの「VAIO B」および「VAIO G」、Atom Z搭載の薄型軽量モバイルノート「VAIO X」、Atom Z搭載のミニノート「VAIO P」、Netbookの「VAIO W」と「VAIO M」は直販モデルが継続販売される。
なお、2011 International CESで公開された第2世代Coreプロセッサ(開発コード名:Sandy Bridge)搭載のVAIOノートなどは未発表だ。今回のモデルチェンジは全ラインアップに及ぶものではないので、何かしらの新機種が後日追加されることも考えられる。
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