7月1日(日本時間)に始まったアップルの定額制音楽配信サービス「Apple Music」。最初の3カ月は無料トライアル期間ということで、さっそくiOS 8.4にアップデートしました。iPhoneやiPadでの操作感は悪くなさそうです。
そこで著者のApple Watchでも試したところ、サービスの一部機能を使うことができました。それどころかApple Watchのメリットが、レコメンド機能で最大限に生かせそう! さっそく「Apple Music」×「Apple Watch」で何ができるかレッツトライ!
Apple Musicにはラジオステーションサービスがあり、アップルの音楽エキスパートがキュレーションした曲をジャンルごとに楽しむことができます。途中で何曲でもスキップできるので、ラジオ番組というよりは24時間聴けるプレイリストのようなイメージです。
ただ、曲をスキップできるネットラジオはすでにありますよね。そこでApple Watchの出番です!
Apple Music Radioを流しているときは、Apple Watchのミュージックアプリにこのような画面が表示されます。再生/一時停止/先へスキップ/ボリュームのほかに、ハートマークがありますね。
このハートマークをタップすると、「いいね!」「今後再生しない」「ウィッシュリスト」の項目が現れます。
つまりApple Watchを使うことで、ピンときた音楽をウィッシュリストにポイポイ放り込んでおき、時間のあるときにiPhoneやMacのiTunesで曲を詳しく調べるといった使い方ができます。より簡単にオススメの音楽を自分好みにブラッシュアップできるのも最高ですね。これは“音活”がはかどる!
改善点としては、ハートマークから「ウィッシュリスト」ではなく、自分のプレイリストにそのまま曲を加えられるようになればベターです。Apple Musicで自由に聴けるのなら、今後iTunesで曲を購入する機会はほぼなくなりそうなので。
もちろんラジオステーションだけでなく、これまでのApple Watchミュージックアプリとして、アルバムやプレイリストを操作できます。ただ反映されるのはローカルに保存した曲のみなので、必要な音楽があればダウンロードしておくほうがよさそうです。
実は「Remote」アプリを使えば、iOSデバイスだけでなくMacやWindows PCのiTunesも操作できます。パソコンでApple Musicを使いたいのよーというときは、iTunesとApple Watchを連係だ! (注:今回はApple Music対応のiTunes 12.2で検証)
まずApple Watchで「Remote」アプリを、MacではiTunesを起動します。パソコンはApple WatchをペアリングしたiPhoneと同じWi-Fiネットワークに接続している必要があります。
次に「Remote」アプリで「デバイスを追加」をタップすると、4ケタの数字が表示されます。
MacのiTunesにはRemoteのボタンが現れるので、これをクリック。4ケタのパスコードを入力すれば設定完了です!
Apple WatchのRemoteアプリに戻ると、Macのライブラリが追加されました。Remoteアプリのプレーヤーでは、iTunesで流している曲の一時停止やスキップ、音量調節などの基本操作はできるようになっています。
しかし残念ながら、Apple WatchからMacのプレイリストを選ぶといった使い方には対応しておらず、あくまで簡単なリモコン操作のみです。MacのiTunesからApple Musicを使う機会が増えそうなので、今後のアップデートで機能拡張を期待したいですね。
今回サービスイン初日にもかかわらず、Apple MusicとApple Watchとの連係という変化球で書いてしまいました。Apple Musicそのものも音楽ファンにとっては、触りだすと止まらない素晴らしい出来なので、改めてまたご紹介できればと思います。さて、今日のBGMは何にしようかな?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.