マウスコンピューターのiiyamaブランドから発売されているゲーミング液晶ディスプレイ「G-MASTER GB2766HSU-1A」は、曲率1500Rの湾曲パネルを備えているのが特徴だ。最大165Hzのリフレッシュレートに対応しながら、3万7000円前後と求めやすい実売価格を実現した本機を細かくチェックした。
本製品は、27型でVA方式のパネルを採用する。最大輝度は250ニト、コントラスト比は8000万:1(Adv. Contrast機能時)で、表面は反射を抑えたノングレアタイプだ。応答速度は1ms(MPRT)、視野角は上下/左右とも178度と広く、黒の表現性能に優れたVA方式の湾曲パネルにより、画面への没入感も高い。
ボディーサイズは約610.5(幅)×256(奥行き)×409.5〜539.5(高さ)mm、重量は約5.7kg(スタンドなどを含む)となっている。
ゲーミング液晶ディスプレイで気になるリフレッシュレートだが、本機は165Hzと十分にある。製品によっては、DisplayPortに接続しなければ最高のリフレッシュレートで利用できない場合もあったが、本機ではHDMI、DisplayPortの両方とも165Hzに対応するので、HDMI 2.0以上にデバイスを接続すれば、HDMIでも最大のリフレッシュレートでプレイできる。
ディスプレイとGPUのフレームレートを同期させる可変リフレッシュレート機能は、「AMD FreeSync Premium」に対応する。「AMD FreeSync」の上位バージョンで、AMD FreeSyncの持つティアリング補正と低レイテンシ補正に加えて、フレームレートが極端に低下したときにディスプレイ表示を同期するための「Low Framerate Compensation」に対応している。このためフレームレートが下がるシーンでもカクつきを起こさない、滑らかなゲームプレイを楽しめる。
画面解像度は最大1920×1080ピクセルのフルHDに対応し、16:9のスタンダードなアスペクト比となっている。本体サイズは27型と大きいが、その分画面に表示される文字などがはっきりと見えるので、細かい字が見づらくなってきたミドルハイ世代には便利だろう。筆者もノートPCの小さい画面では、PCのスペック表などが見えにくい場合もあるが、こうした大きな画面であれば目も疲れず、楽に作業できる。
曲面ディスプレイというと32型や39型、果ては49型と横長でウルトラワイドなどの大画面ディスプレイもあるが、その場合はWQHD(2560×1440ピクセル)だったり4K(3840×2160ピクセル)だったりと解像度を高めるのが一般的だ。しかし27型で4K表示対応などの、小さいディスプレイに解像度を高くした状態では、例えDPIを調整しても見づらかったり、表示領域が狭くなったりしてしまう。
筆者はこの27型で4K対応のディスプレイを持っているが、27型で4K表示だとどうしても画面が圧縮されるというか、詰まりがちになって文字も小さくなって見づらいのだ。本機のような27型でフルHDというサイズはとてもちょうどよく感じる。ノートPCでテキストエディタを使うときの12ポイントというフォントサイズを、もう少し小さい10.5ポイントくらいに落としても見やすく、使いやすい。
パッケージから取り出す際は、液晶ディスプレイとスタンドネック(ピラー)、スタンドベースの3つのパーツを合体させる。スタンドネックとディスプレイは爪を引っかけてカチッとはめるタイプで、スタンドベースとスタンドネックは、スタンド底面に用意されている固定用ネジを使って止めるやり方だ。組み立てに迷うことはないだろう。
ディスプレイ部分は上下方向に130mmの範囲で移動し、チルト角は上が18度、下が−5度、90度のピポッド表示(縦位置表示)も可能だ。背面には100mm×100mmのVESAマウントも用意されており、別途アームを取り付けることもできる。
ディスプレイ背面下部にヘッドフォンとUSB 2.0ハブ(アップストリーム×1、ダウンストリーム×2)に加え、2基のHDMI出力と1基のDisplayPortの端子が用意されている。背面上部にはスピーカーを内蔵済みだ(2W×2)。
続いて、OSD回りをチェックする
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