- トラスト
2025年3月7日
開催趣旨
偽・誤情報やフェイクニュースといった民主主義社会を揺るがす社会課題に対し、SNS企業は対策を後退させています。本プロジェクトは、新たな対策アプローチとしてニュース発信者と受信者間における「トラスト」形成(ニューストラスト)に注目し、JST/RISTEX「情報社会における社会的側面からのトラスト形成」プロジェクトのひとつとして2023年度下半期から研究を開始しました。本イベントでは、ニューストラストの概要と取り組んでいる研究の中から、2つの調査について報告し、ニューストラストの現状と課題について考えます。
開催概要
日程:2025年3月7日(金)18:00~20:00
場所:法政大学大学院棟202教室(東京都新宿区市谷田町2丁目15)
https://maps.app.goo.gl/tGnm81oDQo5M2wjJ8
参加費:無料
参加登録:https://docs.google.com/forms/d/1nadHv63lboDkKqkOsfTDITMcXYiNzHJhbV-NLmmZylo/preview
タイムスケジュール
※開場時間、17:30~
開始 | 終了 | |
---|---|---|
18:00 | 18:05 | 開会挨拶 プログラム総括、湯淺墾道(明治大学教授) |
18:05 | 18:15 | プロジェクトの説明 研究代表、藤代裕之(法政大学教授) |
18:15 | 18:45 | 「偽・誤情報時代におけるリテラシーの役割とメディア信頼」 山口真一(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授) |
18:45 | 19:15 | 「トラストな情報基盤と情報のナショナル・ミニマム」 西田亮介(日本大学教授 / 東京科学大学特任教授) |
19:15 | 19:45 | 質疑応答 |
19:45 | 20:00 | 閉会の挨拶、名刺交換など(20:00終了) |
報告概要と講演者のプロフィール
- 山口真一
(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター准教授):博士(経済学)。専門は計量経済学、社会情報学。著書に『ソーシャルメディア解体全書』(勁草書房)、『正義を振りかざす「極端な人」の正体』(光文社)他。内閣府「AI戦略会議」など政府有識者会議委員等を務める。
【報告概要】
本報告では、約1万人を対象とした大規模調査データを基に、偽・誤情報に対する真偽判断行動や拡散行動と、様々なリテラシーや知識との関係について詳細な分析結果を報告する。また、メディアの信頼度の現状や、信頼が形成される要因についても言及する。
- 西田亮介
(日本大学危機管理学部教授/東京科学大学特任教授):博士(政策・メディア)。専門は社会学。著書に『メディアと自民党』(角川書店)、『情報武装する政治』(KADOKAWA)、『コロナ危機の社会学』(朝日新聞出版)他。
【報告概要】
本報告では、新聞社等の支局、社員等の減少状況等「トラストな情報基盤」の毀損を指摘するとともに、「情報のナショナル・ミニマム」に関する議論や、偽情報に対する対策の限界等を指摘しつつ、信頼できるメディアの振興策の必要性等に言及する。
問い合わせ
法政大学 社会学部:藤代裕之 fujisiro[at]hosei.ac.jp
※[at] をアットマークに変えてください。