兵庫県教育委員会は、2024年度公立学校教員採用試験(神戸市立を除く)の応募状況をまとめた。募集人員995人(前年度比15人増)に対し、4708人(同346人減)が応募。全体の応募倍率は前年度より0・5ポイント低下し、少なくとも1987年度採用分以降で最低の4・7倍になった。
区分別の応募状況は、小学校・特別支援学校(募集人員365人)=1633人、倍率4・5倍▽中学校・特別支援学校(同285人)=1118人、同3・9倍▽高校(同240人)=1299人、同5・4倍▽特別支援学校(同80人)=274人、同3・4倍▽養護教諭(同20人)=291人、同14・6倍▽栄養教諭(同5人)=93人、同18・6倍。
教科別の倍率では、高校の書道が20・0倍、同美術が15・0倍と高く、高校の工業が0・9倍、同看護が1・5倍と低かった。
県教委は12日、神戸市立を除く県内の公立学校での教員不足が164人に上るとする調査結果を発表。志望者を増やす取り組みに力を入れる一方、急に採用を増やすと年齢構成がいびつになるため、平準化に考慮しつつ教員確保を目指すとしている。1次試験の集団面接は24日に行われる。
県教委によると、全体の応募倍率で最高(87年度以降)だったのは、00年度採用分の28・7倍。募集人員210人に対し、6026人が応募した。(大橋凜太郎)
■神戸市教委は5・4倍
神戸市教育委員会は、2024年度市立学校園教員採用試験の応募状況を発表した。約340人の募集に対して1842人が応募。全体の応募倍率は前年度より1・7ポイント低下し、5・4倍になった。市教委によると、倍率の低下は、志願者数が横ばい(前年度比6人増)なのに対し、募集人員を80人程度増やしたためという。
区分別の倍率は、小学校5・2倍▽中学・高校5・8倍▽特別支援学校3・9倍-など。1次試験は24日にある。(大橋凜太郎)
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