こんにちは、美容研究家の境貴子です。

私のサロンでは骨格矯正という、頭蓋骨のズレや歪みを整える施術を行っていますが、「歯のかみ合わせの悪さ」が歪みの原因となっているお客様が多いです。歯の数が少なかったり、歯が痛いから左右のどちらかでばかり噛んでいるなど、なんらかの理由で歯のかみ合わせが狂うと、頭の働きが鈍くなり、記憶力も低下するようです。

実は、歯と脳は密接な関係にあり、良く噛んで食べるだけで、効果の高い頭の体操にもなると言われています。そこで今回は、歯学博士も推奨している、いつまでも健康な歯を維持させる歯磨き方法をご紹介します。

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 ■健康な歯を維持する歯磨き方法

  • 歯磨き粉を使わず、唾液で磨く。
  • 歯と歯の間にブラシを差し込むように磨く。
  • 1箇所に20回を目安に心地よい力を加えながら振動させる。
  • 1本ずつ丁寧に磨く。
  • 奥歯は口を閉じるようにして磨く。
  • 歯間ブラシ、またはフロスを使って歯と歯の隙間を磨く。


唾液で磨く、というのがポイントです! 唾液はどんな薬よりも強力な免疫物質と言われていて、初期の虫歯を治す力もあるそうです。「歯の汚れを取り除き、清潔な状態を保つ」という本来の歯磨きの目的としては、歯磨き粉を使わずに唾液で磨くだけでも、十分な洗浄効果があります。逆に、合成界面活性剤や研磨剤が入っている歯磨き粉を毎日使っていると、歯の保護膜である糖たんぱく物質を剥ぎ取り、善玉菌が歯の表面で生きられない環境ができてしまうようですので、オススメはできません。

まずは1週間、歯磨き粉を使わない唾液磨きを行ってみてください。口の中の健康が取り戻され、歯の健康維持が出来る他に、ご飯がいつもより美味しく感じるという変化が起こるはずです! ただ今後一切、歯磨き粉を使わないというのには抵抗があるかと思いますので、気分をリフレッシュさせたい時などは、あまり神経質にならず歯磨き粉を使ってください。さらに、時間に余裕がある時は、新聞を読みながらや、テレビを見ながらゆっくり時間をかけて一本ずつ磨き、指で歯茎を適度な圧でマッサージしてあげるといいでしょう。

また、かみ合わせのズレは体を歪ませ、自律神経失調症やうつ病を引き起こす原因とも考えられています。いつまでも疲れが残ってる人は、もしかしたら歯のかみ合わせが狂っていることが原因かもしれません。顎のダルさや痛み、顔の歪みなどの症状がある方は、一度歯科医に相談してみる事をオススメします。

余談ですが、阪神淡路大震災の被災者は、満足に歯磨きができなかった事で細菌が肺に入り、誤嚥性肺炎にかかり、震災関連死の中でも最多の24%を占める程のたくさんの命が失われたそうです。

何歳になっても自分の歯で噛み、食べ物を美味しいと感じながら食べたいもの。歯の数が減ると唾液の出が悪くなり、唾液の免疫力によって菌をシャットアウトすることができなくなるので、できるだけ歯の健康状態を保ち、1本でも多く残すことが、長生きする1つのポイントになります。歯ブラシさえあればできる、自己免疫力を用いた簡単な健康法なので、是非チャレンジしてみてください。

境貴子