SimpleStyleは、ライフハックできるツールを実際につくり、使い、役立てていくライフスタイルを紹介していく連載です。
Windows用: こう暑いと、ともかく楽したい気分になります。いやなに、寒ければ寒くて楽したいのだから、季節なんて関係ないのですけどね。仕事をすべてコンピュータや携帯端末で、デジタルで処理できれば、それはそれですごく快適。でも現実にはそんなことは、まったくありません。
ある日、ふと出かけて帰ってくると、また「紙」がやって来たのです。きっとみなさまおなじみのAmazonの不在通知。そこで、郵便の再配達を電話での申し込みなくして頼んでしまおうというツールを開発しました。
Photo by Thinkstock/Getty Images. ■不在通知の規格不統一この不在通知というのがくせ者で、業者ごとに規格は違うわ、対応も違うわで困り者です。業者Aならなにもいわなくても夕方に再配達してくれるけど、業者Bの場合には連絡が必須である、とか。
で、われらが日本郵便の場合には、その連絡必須のパターンであるらしいのです。
電話して、書いてあるものを読み上げればいいのですけど、なんというか、そういう単純なことをするのさえいやなことってありませんか(というかむしろ、単純すぎて機械的だからかえってイヤだといったほうがいいかもしれない)。
そこで連絡もせずに3日間不在通知を見ていたら、まったく再配達される気配もなくストレスがたまったその瞬間、啓示が訪れたのです。
不在通知には、バーコードとQRコードがある。それならば...。■ちょっと苦心惨憺
バーコードとQRコードは、読み込んで利用できる。住所も設定しておけばオーケー。これなら楽に再配達の依頼ができるだろうというのが、『postRedeliver』です。
もっとも、使う方は楽をできるけれど、いざつくろうとすると、けっこう大変でした。QRコード、バーコードのデコードには、Google社のzxingというバーコードリーダーを使おうとしたのですが、日本郵便のバーコードとQRコードは読み取ることができないのです。
しかたがないので、まずQRコードは除外して考えました。バーコードの方はNW-7という規格らしいので、画像解析して自前で読むことにしました(そのため、精度はイマイチ安定しないかもしれません)。
いや電話した方がずっと楽だよ、って思いましたけどね。
■使い方使用の際の手順は、こんな感じです。
1.スキャナ(300dpi)で不在通知を読み取る。
2.postRedeliverを起動、住所などの届け先情報を設定しておく。その際、住所の番地は全角、その他は半角に。日本郵便がそういってます。
3.スキャンした画像をドラッグする。
4.あとはいくつかWebでのアンケートに答える。
最初に住所を設定しておけば、2回目以降はアイコンへのドラッグでもOK。
1.スキャナ(300dpi)で不在通知を読み取る。
2.画像をアイコンにドラッグする。
3.いくつかWebでのアンケートに答える。
だけです。
『postRedeliver』は、Windows用のツールです。 ご意見は、コメントやFacebook、Twitter、はてなをご利用ください。
(美崎薫)