私はATOKを愛用しているので、早くiOSが外部の日本語入力アプリを許可してくれないかと切望しています(iOS 8くらいで、夢が叶えば良いのですが...)。
さて、となればiOS標準の日本語入力アプリを使うしかなく、気持ち良く入力するためにはユーザー辞書を充実させるしかありません。ただ、iOSデバイスでチマチマとユーザー辞書に語彙を登録するのは、修行のような作業です。こんな面倒な作業をするくらいならば、変換効率が悪くても我慢しようと考える人もいるはずです。
実はOS X Mavericksのユーザー辞書機能を使えば、簡単に語彙が登録できるのです。また、iOSデバイスだけではなく、その他のMacにも反映されます。以下にその手順を紹介します。
iCloud経由で同期する設定方法
ご存じの方も多いかもしれませんが、OS Xでユーザー辞書に登録した語彙は、iCloud経由でiOSデバイスや他のMacに同期されます。
まずはOS Xの[システム環境設定]>[iCloud]で「書類とデータ」をチェックします。iOSは[設定]の[iCloud]で、「書類とデータ」をオンにします。私は、いつでも同期したいので、「モバイルデータ通信」をオンに設定しています。利用頻度が低い場合は、バッテリーの消費を抑えるためにもオフにしておくことをオススメします。
ただし、ことえりの追加辞書は同期対象にならない
次に、ユーザー辞書へ単語の登録を行います。OS Xの[システム環境設定]で、[キーボード]をクリックします。[ユーザー辞書]タブをクリックして、リストの下にある[+]をタップして語彙を登録していきます。登録した結果は、iOSの[設定]>[一般]>[キーボード]にある[ユーザー辞書]で確認できます。
注意しないといけないのは、ことえりの追加辞書が、iCloud経由での同期対象にならないところです。これが同期されると管理が簡単になるのですが、なかなか上手くいかないものです。
冒頭でも触れましたが、この方法でユーザー辞書を登録すると、iOSデバイスだけではなく、OS X MavericksがインストールされたMacにも同期されます。複数のMacを使い分けている場合も便利に使えるはずです。
一括登録の方法などがなく、もう少し気を効かせてくれないかと思う部分はありますが、うまく活用すれば便利なので、一度お試しください。
(傍島康雄)