Inc.:エクササイズをすると気分がよくなるのは、誰もが知っています。しかし、その理由が科学的に解明されたのはごく最近のこと。仕事でストレスを抱えているすべての人は、この研究結果に注目すべきです。

エクササイズをするとストレス耐性が上がる

ニューヨークタイムズ紙の最近の記事によると、エクササイズ時に筋肉から放出される化学物質が、慢性的なストレスに反応して分泌される化学物質を「ブロック」するそうです

つまり、慢性的なストレスがあなたをダウンさせる一方で、日常的なエクササイズはあなたを元気にします。

多くの優れた起業家は、仕事のストレスやプレッシャーに強いことで知られています。裏を返せば、ほかの人たちは本来ならもっと成功できたはずなのに、ストレスに強くなかったせいで「もうひと頑張り」ができなかっただけかもれません。

日常的にエクササイズしていれば、ストレスレベルが高い状況でも、ストレスの悪影響を受けずにすみます。言い換えれば、たくさん汗を流せば、それだけハードに仕事ができるということ。多くのハイテク企業が社内にスポーツジムを持っているのは、まさにこのためです。

溜まったストレスに効く小さなアイデア

また、毎日の日課を少し変えるだけでも、「ストレスを減らす化学物質」を放出できます。例えば以下のようなことです。

スマートフォンでメールを読みながら歩く。もちろん、人にぶつかったり、車道に飛び出したりしないように、周囲の状況に気を配りながら。

エレベーターではなく階段を使う。ストレスに強くなるだけでなく、エレベーターで流れる退屈な音楽や、他人のおしゃべりを聴かなくてすむ。

立って仕事をする。立っているだけで驚くほどのカロリーを消費します。また、ストレスを減らす化学物質もそれだけ多く放出されます。さらに言えば、立った姿勢は座った姿勢よりも、背中に負担がかかりません。

椅子のないカンファレンスルームをつくる。参加者のストレスを減らすだけでなく、プレゼンターに対して要点を早く言うようにプレッシャーをかけることもできます。

どの方法を選ぼうと、とにかくストレスに対して打つ手があるのは心強いですね。ストレスへの不満を言うかわりに、エクササイズをしてください。絶対に後悔はしませんよ!

Neuroscience: How to Become Immune to Stress|Inc.

Geoffrey James(訳:伊藤貴之)

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