みなさん、「ブレイン・ロット(Brain Rot)」ってご存知ですか?
日本語訳すると「脳腐れ」と、ちょっと怖いワードですよね。
実はこのワード、オックスフォード大学出版局が選ぶ「2024年:今年の言葉(Oxford Word of the Year)」に選ばれた流行語なんです。
Z世代を中心に話題を呼んでいる「ブレイン・ロット」。自分が気がついていないだけで、すでに「ブレイン・ロット」にハマっている可能性も……。
そこで今回は「ブレイン・ロット」から抜け出す方法をご紹介します!
「ブレイン・ロット(脳腐れ)」とは?
「ブレイン・ロット」とは、ソーシャルメディアやオンラインコンテンツの過剰消費によって引き起こされる精神的・知的な劣化状態を指したワード。
要はデジタルな世界にハマりすぎているがゆえに、リアルな世界に適応できなくなった人を揶揄するネットスラングなんです。
「ブレインロット」という言葉の起源は、1854年にヘンリー・デイヴィッド・ソローの著書『ウォールデン』にまで遡ります。
当時は、複雑なアイデアが軽視される社会風潮を批判する文脈で使用されました。
しかし、現代においてはインターネット文化のなかで上記のような意味を持つようになり、2007年頃からオンラインスラングとして使われはじめ、2020年代に急速に普及しました。
特にTikTokや YouTubeをはじめとするSNSにて、短い動画コンテンツが普及したことにより、無限スクロールしてしまい、時間が溶けていく……最終的には注意力が散漫したり、集中力が低下するなどの影響が出てしまいます。
ほかにも記憶力・判断力の低下、情報処理能力の停滞、精神的疲労感や自己嫌悪感の増加といった問題点も挙げられています。
▼「ブレイン・ロット」とはなにか?詳しく解説
ビジネスパーソンが「ブレイン・ロット」に陥りやすい理由
そんな「ブレイン・ロット」がZ世代だけの問題だと思っていませんか? 実はビジネスパーソンも「隠れブレイン・ロット」にハマってしまう可能性が高いんです。
というのも、現代社会は業務の効率化が求められる時代です。そのため情報の摂取や作業の仕方が多様化しています。
そのなかでも「ながら作業」や「マルチタスク」をしている人は要注意。
メール、チャットツール、SNS、ニュースフィードなど、膨大な情報に常にさらされることで、脳が過剰に刺激され、疲労感や注意力の低下を引き起こしてしまったり、複数のタスクを切り替えるたびに、脳が再び集中するためのエネルギーを消耗し、結果的に集中力が低下してしまう恐れがあるそうです。
もちろん、デジタルデトックスをしたり、シングルタスクに切り替えることで抜け出せる可能性はあります。
しかし、常時仕事が付きまとうビジネスパーソンの場合、物理的にデジタルデトックスしたり、シングルタスクをするのが難しいケースも多いと思います。
そこで提案したいのが、AIを使った「ブレイン・ロット」脱出法です。