非人道主義国と戦うしかない日英独仏伊蘭印
この2つの戦争で、国連、OSCE、IAEAといったあらゆる国際機関が、何もできない無力な存在であることが判明した。国際機関は、懸念を表明する以外に何もできないでいる。
1945年以降、国際的に人道主義や戦争時のルールを決めてきたが、いざ、戦争になると、当事者は、それを無視して民間人を殺戮している。イスラエルの登場で、多民族国家で独裁国のロシアや中国だけではないことになっている。単民族国家で民主国のイスラエルでも同じである。欧州でジェノサイドにあったユダヤ人は、今後は、アラブでパレスナ人をジェノサイドしている。
このため、無意味な国連は、お役御免になるような気がする。この代わりにNATOの世界化をして、人道主義を守る国などを中心に集団的安全保障体制の枠組みを作るしかないように感じる。
そのNATOについては、米国も関与を弱めるということで、費用などの問題で日本などの参加が必要になっている。
トランプの米国の孤立主義により、世界は大きく変革することになる。安全保障で米国が頼りにできないことで、安全保障の枠組みも大幅な変更をしないと持たないことになる。日英独仏伊蘭印などが協力して、非人道主義国と戦うしかない。NATOからハンガリーやトルコなどの非人道主義国を支援する国は排除しないといけない。
ということは、新NATOを作り、今のNATOは潰すことである。
さあ、どうなりますか?
(『国際戦略コラム有料版』2023年11月6日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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