自民裏金事件の新たな“突破口”なるか? 旧安倍派の高鳥修一氏が立憲・野田代表の「裏金」「脱税」発言を告訴

公開日: 更新日:

「招致に応じてほしい」「受け入れられない」——。

 自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件で、旧安倍派会計責任者の松本淳一郎氏の参考人招致を巡って今も続く与野党の攻防。17日午前の衆院予算委員会でも、立憲民主党野田佳彦代表(67)が石破茂首相(67)に招致を求める場面があった。

 旧安倍派の会計責任者を務めた松本氏は6億7500万円の収入などを政治資金収支報告書に記載しなかったとして、政治資金規正法違反(虚偽記載)の罪で起訴され、禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決が確定。刑事事件の捜査は終結したものの、裏金作りの実態は依然として不明のままだ。 

 野党側は、同派でいったん中止されたキックバックが、故・安倍晋三元首相が亡くなった後に再開されたことについても、同派幹部と松本氏の証言が食い違っているとして、松本氏の参考人招致を強く求めている。

 裏金作りはいつから、誰が、何の目的で始めたのか。カネは何に使われていたのか。東京都議会の自民会派「都議会自民党」でも発覚するなど、全国各地で同様の手口が広がっていた可能性も指摘されており、裏金事件はまだまだ「謎と闇」だらけだ。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  2. 2

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  3. 3

    ウヤムヤな兵庫県知事が抱える闇…熊谷俊人・千葉県知事は対照的に、立花孝志氏の2馬力選挙を「迷惑」と断じる

  4. 4

    国民民主党・玉木雄一郎代表「外国人は数万円で1.6億円の治療」は“排外主義”煽るミスリード

  5. 5

    「立憲うるさい!」安住衆院予算委員長が身内を“ガチ叱責”…ヤジをスルーし続けた自民出身委員長とは大違い

  1. 6

    26億円投入のお台場巨大噴水事業が「フジ日枝案件」と露見…小池都知事による激怒と錯乱と珍答弁

  2. 7

    揉め事で「数字」を稼ぐ立花手法で「つばさの党」も過激化していった

  3. 8

    スキャンダラスな下半身ネタに味を占め、選挙ではSNSで「下の層」を取り込む

  4. 9

    立花孝志党首or日本維新の会 嘘つきはどっちだ?兵庫県知事選デマの出処なすりつけ合いの醜悪

  5. 10

    マトモな決着は期待薄!首脳会談で相対する米トランプと露プーチンの思惑…近づくウクライナ停戦交渉は“当事者抜き”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ