昨年の女子プロレス大賞受賞選手Sareee(28)が、デビュー戦の相手で今年4月29日に引退することを表明している里村明衣子(45)とメインイベントで対戦。里村が16分35秒、スコーピオライジング(シャイニング式かかと落とし)でSareeeから3カウントを奪い勝利した。

両者1歩も引かない死闘は終盤、里村がデスバレーボムを決めれば、Sareeeは裏投げ2連発からリアネイキッドチョークにつなげて勝利まであと1歩に迫った。しかし里村はこれをしのぐとスコーピオライジングをSareeeの頭に振り下ろして勝負を決めた。

里村は試合後「Sareee、ありがとうございました。Sareeeが言う女子プロレスの世代交代、そんなのとっくに私の中では終わってる。でもな、世代交代してもこうやって生き残ってるのが里村明衣子だ!」と胸を張った。

そして「Sareeeと14年前にデビュー戦の相手をさせてもらって、よくここまで来れたと思います。私からもありがとうと言いたいです。ありがとうしかないです。私はな、4月29日までもっと自分をピークに持っていきます! みなさん、見ててください!」と宣言すると「里村コール」が巻き起こった。

里村はバックステージでも「よくあんなに細い14歳の女の子がここまで来たなって思いますね。あの子は気持ちがすごく強いし、気持ちがいい子なんで、もっと行きますね」とSareeeをたたえていた。