プロボクシグWBA世界フライ級王者ユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)とWBC世界同級王者寺地拳四朗(33=BMB)が3月13日、東京・両国国技館で統一戦を行うと27日、発表された。ユーリ阿久井は24年10月、タナンチャイ・チャルンバック(フィリピン)戦で判定勝利して以来の3度目防衛戦、対する寺地は24年10月、クリストファー・ロサレス(ニカラグア)との王座決定戦で2階級制覇して以来の初防衛戦となる。
日本人の世界王者による王座統一戦は12年の井岡一翔-八重樫東戦、22年の寺地拳四朗-京口紘人戦に続いて国内3度目。拳を交えるユーリ阿久井、寺地はそろって同日、都内で記者会見に臨んだ。
同興行は「フライ級ウォーズ」となり、元世界2階級制覇王者でWBO世界同級14位の京口紘人(31=ワタナベ)が同級王者アンソニー・オラスクアガ(26=米国/帝拳)に挑戦する。22年11月、寺地に敗れてWBA世界ライトフライ級王座から陥落後、フライ級に転向。世界3階級制覇を目指していた。24年10月、世界ランカーのビンス・パラス(フィリピン)へのリベンジに成功して以来、約5カ月ぶりのリングとなる。
オラスクアガは24年10月のジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)に1回TKO勝ちして以来の2度目防衛戦となる。
また早大出身初のボクシング世界王者となったWBO世界フライフライ級王者岩田翔吉(28=帝拳)が同級2位レネ・サンティアゴ(32=プエルトリコ)との初防衛戦に臨むことも発表された。岩田にとって24年10月、ハイロ・ノリエガ(スペイン)との同級王座決定戦を制し王座獲得に成功して以来のリングとなる。
なお同興行はU-NEXTでライブ配信される。
◆日本人世界王者の複数団体王座統一 国内の2団体統一王者は過去5人。ミニマム級では、12年にWBC王者井岡一翔がWBA王者八重樫東を下し、統一王者となったのが国内初。また高山勝成が14年にWBO、IBF両王座統一した。ライトフライ級では、17年に田口良一がWBA、IBF王座統一し、22年にWBC王者寺地拳四朗(BMB)がWBAスーパー王者京口紘人(ワタナベ)を下して統一王者に。バンタム級は19年に井上尚弥がWBA、IBF王座を統一し、22年には史上9人目、アジア初の4団体統一に成功。また23年にはスーパーバンタム級でも4団体統一。テレンス・クロフォード(米国)に続き、史上2人目となる2階級の4団体統一を成し遂げた。