自民党の高市早苗前経済安全保障相は28日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、党の派閥裏金事件を受けた「政治的けじめ」として、収支報告書への不記載額相当額に上乗せした総額8億円を、赤い羽根共同募金で知られる社会福祉法人「中央共同募金会」に寄付したことについて、私見を記した。

寄付金は、党員から納められた党費などを原資に支出されたとみられている。

高市氏は「今年も、自民党の党員を多く集めた国会議員として表彰して頂き、昨年は3位、今年は2位でした(不動の1位は、青山繁晴参議院議員です!)。私が支部長を務める奈良2区支部からご入党頂きました皆様に、深く感謝申し上げておりました」と投稿。「自民党に逆風が吹く中でも党員として支え続けて下さる皆様には、どれほど御礼を申し上げても足りないくらいです」と記した。

その上で、今回、党が寄付した8億円の原資に党費などが含まれるとの報道を引用し「党員の皆様からお預かりした党費を原資に寄付をしたとの事で、報道が事実ならば、党員の方々に申し訳ない気持ちで一杯になりました」と、言及。過去に国内外で災害が発生した時の党による寄付の原資は、党費ではなく議員の歳費からの引き落としだったことの違いも記した。

高市氏は、元自民党職員から「党が赤い羽根共同募金に8億円寄付し派閥パーティー不記載にけじめをつけたとの報道には、60年以上党費を支払い続けた党員として全く納得できません」「派閥のパーティー券の原資は、企業や個人が賛同し払った費用であり、党費ではありません」「党費は党活動に使うべきで、赤い羽根は党員がそれぞれ募金したり募金活動に協力すべきです」と記されたメールを受け取ったとも主張。「仰る通りの事を、多くの党員の皆様が感じられたのではないかと思いました」とした上で「現時点で私は党執行部が今回の判断に至った理由を知らず、軽々に是非を語るべきではないのでしょうが、私も元職員の方と同じく納得感はありませんでした」と投稿。8億円の原資に党費が含まれているとの報道に、「納得感はない」との思いを記した。