19日の大井での騎乗を終えた笹川翼騎手(30)はサウジアラビアに向かった。22日のリヤドダートスプリント(G2、ダート1200メートル)に臨む兵庫のイグナイター(牡7、新子)に騎乗するため。3日にNARグランプリの記者会見でも話していたが、昨年5着のドバイゴールデンシャヒーンに続くコンビで2度目の海外挑戦とあって「国は違いますけど、そこは自信を持っていいところだと思います」と頼もしい限りだ。
舞台のキングアブドゥルアジーズ競馬場は「行ってみないと分からない部分はあるので、金曜日のレースを見てイメージを膨らませて、いろんな人の話を聞きながらやらせていただこうかなと」。人馬とも初めてだが「すごく器用な馬で、どの場所に行っても一生懸命に走ってくれるので、僕がしっかり信じて乗ってあげられれば」と意気込む。
昨年のBCスプリントの勝ち馬もいる強力な相手には「ここでいい結果を出せれば世界的にもレーティングを残せるので、チャンスでもありますね。地方競馬の馬が行くことはなかなかないので、こっちの馬でもやれるんだというのを証明したいです」。深夜の朗報を期待したい。【牛山基康】