【契約更改2024全文・DeNA石田裕太郎】「東さんの右Ver.で」/1300万円

DeNA石田裕太郎投手(22)が決意の2年目に臨みます。

昨年12月の契約更改では、520万円増の年俸1300万円(金額は推定)でサインしました。プロ1年目は、12試合に登板し、4勝3敗、防御率3・97。初登板の6月9日ソフトバンク戦(横浜)から3戦3勝を達成しました。

デビュー戦から3戦3勝は19年梅津(中日)以来で、DeNAでは18年の京山将弥に次いで2人目の快挙でした。

更改後の会見では、〝ファン目線〟も交えながら、貴重な経験を積んだシーズンを振り返り、今オフの取り組みなども語りました。

プロ野球

◆石田裕太郎(いしだ・ゆうたろう)2002年(平14)1月22日、横浜市生まれ。小3から森ファイターズ(横浜市)で野球を始め、中学時代は神奈川ボーイズ所属。静清(静岡)では1年夏からメンバー入りも甲子園出場なし。中大で2年秋に最優秀防御率。23年ドラフト5位でDeNA入団。180センチ、74キロ。右投げ右打ち。

「いい思いも苦い思い…いい経験」

―サインは

はい、しました。

―契約の内容は

520万円アップで、サインをさせていただきました。

―交渉の席上で球団側からの評価、話は

まずは前半戦、1軍で投げさせていただいて、いい思いもできましたし、苦い思いというか、プロの世界はレベルが高いので、そういった部分でいい経験ができたんじゃないかと。

それを来年にしっかりつなげて、軸となっていけるようにと言われました。

―プロの世界で通用した部分、これからレベルアップが必要な部分は

1年間、がむしゃらに投げてきた部分があるので、最初のデータがない時はある程度、僕の投球は通用したなっていう部分はありますし、データが出たりとか何回も同じバッターと対戦するので、そういった部分で難しさもありましたけど、そこも僕としてはすごくいい経験になりましたし、来年につなげていきたいなと思いました。

「ポストシーズンは僕は何もしていない」

イースタン優秀選手賞を受賞(代表撮影)

イースタン優秀選手賞を受賞(代表撮影)

―来年の目標は

もちろん勝ち星だったり、防御率だったりってのはもちろん意識したいんですけど、イニングっていう部分で、規定投球回を投げたいなと。

そこが達成できれば、自然と軸となる選手になると思うので、そこは意識したいです。

―来年、狙うのは先発ローテになる

そうですね、はい。中継ぎでは考えてないです。

―イースタン・リーグで優秀選手賞を獲得し、チームの優勝にも貢献した

いや、もうポストシーズンは僕は何もしていないので、本当にチームの日本一はもちろんうれしかったんですけど、その中で宮崎に行って、いろいろ投げさせてもらって、経験というか、来年に生かせるような練習だったり、登板っていうのを重ねていったので、チームはクライマックスシリーズ、日本シリーズで戦っていましたけど、僕自身も来年に向けて成長できるような時間を過ごしていたので、そこについては悔しい思いもありましたけど、あまり落ち込むとかそういう部分じゃなくて、もう切り替えて、来年に向けてっていう意味でやらせてもらいました。

「スーツのズボンが破れちゃった」

プロ入り後、ウエートトレを重視

プロ入り後、ウエートトレを重視

―プロでは初となるオフのトレーニングは

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兵庫県出身。報徳学園、関大を経て、2007年に日刊スポーツに入社。
野球部に配属され、同年12月までアマチュア野球担当、 2008年から11年まで1期目の巨人担当、2012~13年まで西武担当(2013年はWBC担当)、2014~16年まで2期目の巨人担当、 2017~18年までアマチュア野球担当、2019~20年まで3期目の巨人担当、2021年は遊軍、2022年からDeNA担当。
身長169・5センチ、体重58~63キロをいったりきたり。