アルビレックス新潟に来季加入する東洋大DF稲村隼翔(4年)が、28日に行われた全日本大学サッカー選手権決勝で新潟医療福祉大を1-0で完封し、初優勝に貢献した。表彰式では仲間たちと喜びを爆発させ「相手はやることが徹底されているチーム。DFラインが跳ね返せば勝機はあると思っていた。大学の歴史に名を刻むことが出来てうれしい」と笑顔だった。

桐蔭横浜大との準決勝で右足を痛め、コンディションは万全ではなかったが、利き足の左足から繰り出す正確無比なフィードでも会場を何度も沸かせた。「この優勝を勢いにして、プロ1年目から活躍したい」と話した。

稲村とともに新潟に加入する桐蔭横浜大MF笠井佳祐(4年)は5得点(決勝ラウンド対象)で大会得点に輝いた。準決勝では稲村の東洋大に動きを封じられ、0-1で敗れ3位に終わった。「悔しさをプロにつなげ、1つのチャンスを仕留められる選手になりたい。イナム(稲村)に負けず早く試合に絡めるようキャンプからアピールする」。プロ1年目から定位置確保を狙う。